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■だから、オリンピックよりも、だな。

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バター2000トンを追加輸入 2年連続、生乳不足で 農水省 (2012年08月04日)

 農水省は3日、国内のバター在庫の不足を回避するため、カレントアクセス(現行輸入機会)とは別に業務用冷凍バター2000トンを追加輸入すると発表した。追加輸入は、昨年8月に決めた2000トンに続き2年連続になる。バター生産は回復傾向にあるが、一昨年夏の猛暑による乳牛の受胎率の低下や昨年の東日本大震災の影響で生乳不足が継続。国産乳製品が必要量を下回り続けることが懸念されている。

http://www.agrinews.co.jp/modules/pico/index.php?content_id=15792



世界各地の農作物不作問題と併せても、コレって大問題だと思うのです。
そう。
オリンピックなどよりも、遥かに。

いや、私自身はオリンピックは嫌いじゃありません。
同じ日本人が頑張っている姿を見るのは好きですし、彼ら/彼女らが勝てば自分自身が何かをした訳じゃないというのにやはり楽しくなるのは否めません。

が、しかし。
それも食料が十分にあれば、の話じゃないですか。

現在世界中は大規模な不作の嵐です。

世界覆う食糧危機の影 米欧・アジアとも干魃、熱波で作物被害甚大

 世界の食糧供給をめぐる懸念が急速に高まっている。世界最大の農産物輸出国である米国が約半世紀ぶりの大干魃(かんばつ)に見舞われているほか、南欧諸国やウクライナ、オーストラリアなど主要な穀物生産国で熱波や日照りが続き、生産高見通しの引き下げが相次いでいるからだ。大豆やトウモロコシの先物相場は史上最高値を更新。欧州連合(EU)加盟国による穀物輸入量は昨年を大幅に上回る見通しだ。

 ◆トウモロコシ12%減

 EUは23日に公表した報告書で、域内の今年のトウモロコシ平均収量が前年比12%減の1ヘクタール当たり6.73トンにとどまるとの予測を示した。猛暑によりイタリアとルーマニア、ハンガリーの農作物に被害が出ている。これを受け、6月の見通しを8.8%下方修正した。

 EUは6月末時点で域内の2012年度のトウモロコシ生産高を6680万トンと予想していたが、仏オフル・エ・ドゥマンデ・アグリコルの市場分析責任者、セドリック・ウェベル氏は、同月以降に600万~800万トンが失われたと分析している。

 米国政府によれば、イタリア東部から黒海周辺を経てウクライナに至る一帯の気温は今月、35度以上を記録。現在、トウモロコシは穀粒ができる受粉期を迎えているが、ウェベル氏によると、32度を超えるとダメージを受ける恐れがあるという。

 同氏はこうした状況を踏まえ、欧州は今シーズン、トウモロコシについては前年の600万トンを大きく上回る750万トンの輸入が必要になるとみている。米農務省によると、これは過去12年間で2番目の規模だ。

 中西部を中心に1956年以来最悪の干魃に見舞われている米国でも、トウモロコシの生産高は予想を大幅に下回る見通しだ。米農務省は今月11日、国内生産高の予想値を12%下方修正した。ただ、作付面積が37年以降で最も広かったため、生産高は2010年に次いで史上2番目の3295万トン(前年比5%増)になるとみられている。

 こうしたなか、穀物の国際相場は史上最高値圏で推移している。国際的な指標となる米シカゴ商品取引所(CBOT)のトウモロコシ先物相場は23日、一時1ブッシェル=8ドル(約626円)をつけ、過去最高を更新。小麦も同9.4725ドルと08年8月以来の高値をつけ、大豆も同16.915ドルと過去最高を記録した。

 ゴールドマン・サックスはトウモロコシ先物について、3カ月以内に9ドルまで高騰すると予想。国連も4~6月期に3年ぶりの下落幅を記録した食糧価格について、今後は上昇に転じる公算が大きいとしている。

◆相次ぐ異常気象

 世界有数の穀倉地帯が広がるウクライナの水文気象センターによると、同国の平均気温は過去3カ月間、例年より2~5度高く、過去10年で最悪の状態にある。農業コンサルティング会社アグリテルは今月13日のリポートで、過去3週間、猛暑と日照りが同国の作物に打撃を与えており、今年の農産物生産高は前年より23%減ると指摘した。

 ロシアの連邦水文気象センターも20日、ボルガ、ウラル、西シベリア各地域の一部について、猛暑と日照りが続いていると報告。同国政府はこれに先立つ17日、12年度の穀物生産高の見通しを9400万トンから8000万トンに引き下げている。ロシアは10年8月からほぼ1年間、干害を受けて穀物輸出をほぼ1年間全面停止したほか、ウクライナも同年、穀物について輸出割当制度の導入に踏み切っている。

 異常気象はアジアにも広がっている。インド農業省の高官は21日、モンスーン(雨季)の降雨量が3年ぶりの少なさとなり、一部の地域で稲や油糧種子、ヒラマメの作付けが遅れていると指摘。オーストラリアの気象当局者も、小麦の大生産地帯である西部ウエスタンオーストラリア州の大半では4月から6月にかけて降雨量が例年以下で、今月も異常に乾燥していると話している。

 FCストーン・コモディティー・サービシズのマネジャー、ハイメ・ミラージェス氏(ダブリン在勤)は「穀物の全般的なバランスシートに焦点が移りつつある。生産高減少の影響は価格に波及する」と話した。(ブルームバーグ Rudy Ruitenberg)

http://www.sankeibiz.jp/macro/news/120725/mcb1207250505022-n1.htm



日本にとっては食料価格高等はそう問題ではありません。
円高も同時進行しておりますし、まぁ、金を出せば良いのであれば、日本が他国との価格競争で負けることはないでしょう。
問題は、農業生産国が自国民保護のために輸出停止措置を行った場合、です。

農業生産量は年々増え、破棄される食料が増えている以上、食料自給率は国策としての指標にはならないと言っていた経済分野の方がいらっしゃいました。
では、こうして生産量が半減した場合、彼らは自国民よりも金を出す日本人を助けてくれるのでしょうか??
金を出せば、飢え死にしなくて済むのでしょうか??
……んな訳はありません。
誰だって自分が飢え死にするくらいなら、食料を売ったりはしませんよ。

これは廣宮氏の新刊にあった台詞ですが。

人、モノ、金のうち、人間が生きていく上でなくても良いものはどれでしょう??



……実に食糧危機が徐々に見え始めている状況だと分かり易い言葉です。
今現在、現実問題として食料が足りない事態が発生しているのです。
勿論、杞憂に過ぎないかもしれません。
が、今年杞憂だとしても、来年・再来年に杞憂でない確率が何処にありますか??


幸いにして私はホラー映画を見慣れております。
ですから、飢え死にするくらいなら、ゾンビたちを見習って人肉だろうと食べるでしょう。
でも、私みたいに割り切れる人はそう多くはないハズです。
そうなってからお金様に幾ら祈ったところで仕方ありません。
命乞いなら、貴様の好きなお金様に頼んでみろ!! (緋村剣心/るろうに剣心~明治剣客浪漫譚~)
って話ですね~~。

少なくともTPPによって日本の農業が壊滅するのは目に見えておりますので。。。

まぁ、そういう訳で。
取りあえず、オリンピックの話題も嫌いじゃありませんが、他にも報道すべき内容があるんじゃないか……と思った訳です、はい。


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■久々に食料自給率向上策でも。

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某所の意見を見て、久々に食料自給率向上策でも語ってみたくなったので。
今までの食料自給率に対する私の意見を見てみたいなんて奇特な方は、こちらからどうぞ。。。
食料自給率について。
食料自給率について真剣に考えてみた ~ 序 ~
食料自給率について真剣に考えてみた ~ 破 ~
食料自給率について真剣に考えてみた ~ 急 ~



そもそも日本の農業が発達しない理由はただ一つ。
平地が狭過ぎる。
という、ただ一点に尽きます。

勿論、人件費が高いとか台風などの自然災害が多いとかって問題もありますが、その辺りは基本的に些細なことだとも言えるでしょう。
何故ならば、同じような人件費である筈のアメリカで生産された小麦は、かの国の外圧やら政策やら色々あるでしょうが、それでもGMのように一方的に追いやられることもなく輸出を続けるほどの生産力を確保しているのですから。

では、日本とアメリカの大きな差は……と言うと、本当にもう単純に耕地面積の違いという一点に尽きます。
日本は国土が狭い挙句に平野部が少ないため、農業には決定的に向いておりません。

面積(km2) 属領、領海の面積は含まない
 1 ロシア    17,075,200
 2 カナダ     9,984,670
 3 中国      9,596,960
 4 アメリカ   9,372,615
 5 ブラジル   8,511,965
 6 オーストラリア 7,686,850
 7 インド     3,287,590
 47 フランス     547,030
 60 日本     377,835
 61 ドイツ      357,021
 77 イギリス     244,820
106 韓国       98,480

12ヵ国の国の面積に農地面積比率を掛けたもの
 1 ブラジル   8,511 x 66% = 5617
 2 ロシア    17,075 x 24% = 4098
 3 アメリカ   9,372 x 39% = 3655
 4 オーストラリア 7,686 x 30% = 2306
 5 インド     3,287 x 54% = 1775
 6 中国     9,596 x 15% = 1439
 7 カナダ     9,984 x  7% = 699
 8 フランス     547 x 53% = 290
 9 ドイツ      357 x 48% = 171
 10 イギリス    244 x 70% = 171
 11 日本    377 x 12% = 45
 12 韓国      98  x 20% = 20



……ソースはうぃきぺでぃあよりこの方が計算されたこのブログ。。。
http://d.hatena.ne.jp/cool-hira/20081231/1230677582


しかし、何ですか12%って。
しかもソレって棚田とか大規模農業が全く適してない場所まで含めた値でしょう??

d0025421_9503932.jpg

こんなただっ広いアメリカの小麦畑とどうやって喧嘩しろっちゅーねん。

n5.jpg

人件費の高さを補うには機械を導入しなければなりません。
しかし、機械で行う大規模農業は広い農地があればあるだけ人件費を安価に抑えることが出来るのです。
狭い国土を必死に使って農地を細々と耕している日本においては、大規模農業を行う土地がありませんから、人件費の高さが農作物に直接影響します。
だからこそ、関税を放棄するようなTPPを締結した瞬間、日本の農業が壊滅するだろうってのはそういう訳なんですが。
(尤も、TPPの問題点はどちらかと言うと医療や法律、土木関係にあるんですが)
同時に、これらの諸問題が農家の労働意欲を著しく低下させ、日本の自給率を低下させる要因となっているために、日本は食料自給率があまりよろしくない状況です。
……まぁ、カロリーベースの自給率計算に色々問題があるのは認めますが、それでも上記の問題が日本の農業のネックになっているというのは間違いないでしょう。。。
ちなみにカロリーベースの自給率ではなくても、日本が肥料を外国に頼りきっている時点で、農業がかなり問題を抱えた構造であることは否めません。
窒素質肥料は凡そ100%以上を国産で賄っておりますけれど、リン酸質肥料は37%、カリ質肥料に至っては4%に過ぎませんからね。。。


では、日本は如何にすれば食料自給率を向上できるでしょうか??
答えは簡単です。
上に挙げた問題を解決すれば良いのです。
1.日本の農地は狭いから大型機械を導入できない。
2.機械が入れないから人件費が跳ね上がり生産コストがかかってしまう。
3.農家の労働意欲を増強するために彼らの給与を上げる。

この三つです。
最後の一つはまぁ、個別保障なんて民主党がやらかしてますが、アレって生産量に関係ないから生産意欲を向上させる効果は酷く薄いという欠陥があったりしますが。
それは兎も角としても、これらの問題を解決する……。
そんなの言うは易し行うは難しというヤツです。
では、どうすれば良いのでしょうか??

3.にちょっと言及したから逆から進めますけれど……
2.の問題を解決するのは実は簡単です。
基本的に農業用の機械は日本の土地に対して大き過ぎるからダメなのです。
そして、日本の斜面たる急傾斜を登れるほどの小回りが利かないからダメなのです。
更に言うと、大きい機械であるが故に大量生産の必要性が無く……だからこそ一機辺りの値段が高いからどうしようもないのです。。。
……ならばどうするか??
安価で、小回りの利く、小型農業用機械が出来れば良いだけですよね??
尤も、コレも言うだけなら簡単……という話ではありますが、農家一軒一軒に配るお金があるならば、その販売補助金や開発助成金をつける方がマシ……と私は思ってます。
何しろ補助するだけですから、農業用機械を買うために農家も投資しますし、企業も開発に多額の投資を行います。
デフレってのはお金が動かない状況ですから、デフレを解消するためにはお金を動かすしかありません。
であればこそ、現状で政府のお金をただ垂れ流すよりは、政府のお金に伴って民間のお金が動く支出の方が有意義である……ってのは三橋貴明氏の言葉だった訳ですが。。。
そういう訳で、2.の機械が導入できずに生産コストが上がるという問題を解決するためには、機械を小型化してやれば良い……という訳です。

そして。
1.の農地が狭いという問題も実は解決出来るのです。
日本の土地は狭いのだから無理??
だったら外国へ侵略する??

そんな無茶は言うつもりはありません。
そもそも、何故農地を土地の上に作る必要があるのでしょう??

常識外れの言葉を吐いているように聞こえるかもしれません。
ですがその常識こそ、オールドタイプ……農業を陸の上でしかしてはならないという常識に縛られた旧世代の発想でしかありません。
重力の井戸に魂を縛られた……ってヤツです。
ではどうするか??
農地を陸上以外に作ってやれば良いのですよ。

Green_Float_ja.jpg

コレは以前の記事で紹介させて頂いたメガフロート計画です。
海上の上に都市を作る。
たったそれだけで日本が願ってやまない平地が手に入るのです。
資源が無い??
以前に紹介させて頂いたアクアマテリアルという物質を上手く活用できれば、水で大地が作れます。
http://wiredvision.jp/blog/yamaji/201006/201006091701.html
いや、そもそもこの物質は水なのです。
塩が溶け込んでいる分、海水の方が重いのですから……メガフロートの土台にこの物質を組み込むことが出来れば比重差の分だけ浮力を稼げますし……いや、普通にメガフロート内部に船舶のような空洞区画を作ればそれだけで上部重量を支持できるでしょう。
尤も強度との兼ね合いがありますから、大きな空洞部を作るよりも小さな泡をアクアマテリアル内部に入れ込んだスポンジ層と強度を稼ぐ層、そして上部を支持するコンクリート層を組み合わせることで、浮力を保ち強度を維持し、更には安価な構造物を海上に作れると思うのですが……

まぁ、そういう訳で。
海上に平地を作る技術は目前です。
この技術さえ確立出来れば……日本は別にもう狭い土地を必死に使って食料自給率を気にする必要もなくなるでしょう。
小麦の大量生産も可能ですし、畜産用の飼料だって輸入に頼る必要もなくなるかもしれません。
だからこそ、農家一軒一軒にお金を渡すよりもこういう技術確立に税金を費やすことで、有意義で未来志向な農業の確立を目指す。
それこそが有意義なお金の使い方だと私は考えるのですよ。。。


尤も、この土地を一企業が占有した結果、人間が土地使用料や農作機械賃借料を稼ぐだけの奴隷と化す未来が来るような気がしてなりません。
つまり……
生産手段を所有するブルジョアジー(資本家階級=生産手段の所有者)。
労働力商品以外に売るべき商品を何ももたない賃金労働者プロレタリアート。

その二分化が行われることを非常に懸念しているからこそ、このようなメガフロートは国土の一部と位置付けることで一企業による占有を防ぐべきだと思っております。
ま、言い方にマルクス用語を用いるのに嫌悪感を覚えるならば、墾田永年私財法による荘園主と口分田を逃げ出して荘園主に雇われた小作農家と思ってもらっても構いませんが。。。

まぁ、そうやって要らぬことを考えるからこそ、私は未だに共産主義を唱え続けている訳ですが。
(だから、このブログのタイトルは、いつも語っている内容にそぐわない【左のアカ】という意味だったりするのですけれど。。。
尤も、通常の共産主義者とは異なり、かなり未来を見据えた上での共産主義を唱えているので、他の共産主義者とは全く意見が合わない訳ですけれども。。。


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■そもそも、食料自給率が何故必要なのか?

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今日のお題は、純粋にコレ。
……食料自給率が何故必要なのか?

現実問題としまして、食料自給率はそもそも必要ありません。
何しろ農業と言うのは近代社会においては……お金にならないのです。
現在の社会において、車が百万円単位で取引されているのに対し、お米はkg単位で千円ちょい。
もやしに至っては業務用食品スーパーで100gで5円とかいうのを見かけたことがあります。
勿論、重さの単位がそれぞれ違いますから単純比較は間違っているのですけれど……それでも、かかる手間が工業製品と同じか、もしくはそれ以上かかる農業というのは、国家経済から考えると非常に非効率的なのです。
いや、一次産業全てにおいて、それは言えるでしょう。
特に日本は土地が狭く……効率的な収穫が望めません。
唯一漁業だけは周囲を海に囲まれていることもあってそれなりに優勢を誇っているようですけれど、それも底引き網等による取り過ぎや、円高による安価な外国産魚介類等に圧迫され……かなり追い込まれており、後継者不足に悩んでいるようです。

そういう、お金にならない業種を守ろうとすれば、税金の多額投入が必要になります。
機械化、後継者問題、収入問題等……数々の難関を乗り越え、それらの業種を育てても……所詮、大したお金にならないのです。


ま、早い話が……経済学だけを考えれば、一次産業ってのは脚を引っ張るだけの代物だってことです。
……平時であるならば。。。

いや、だからと言って、別に戦争を想定しろと言っている訳ではありませんよ??

そもそも、基本的に国際的な取引と言うのは、国家の存亡を賭けるほどの一大事です。
自由主義経済だと、それぞれが自由にやり過ぎて結構その辺りの感覚が薄れているみたいですけれど。。。
アジアの通貨危機が訪れたのも、アイスランドがデフォルトしたのも、今回のギリシア危機にしたって……全て国民・国家が、海外からお金を借り、その借金が返せなくなった時に生じております。
それほどまでに、国際的な貿易ってのは国家存亡がかかっております。

現在の日本はその特長的な工業製品の精密さによって、とんでもない円高……つまりが貿易黒字を抱え込んでおります。
世界で最高の貿易黒字、世界で第二位の経済大国という、資源のない国家としては……本当にとてつもない状況です。


だけど、それがいつまでも続くでしょうか??
いや、続いた場合にこそ問題が発生します
もし、日本国が世界各国がデフォルトを起こすほど、富を集中的に手に入れたらどうなりますか??
日本への借金を返すには、税金を非常に増やさなければならない。
だけど、それを行うと……国民生活が悪化する。

だったら、周辺諸国の日本に対して赤字が嵩んでいる国家同士で協調して、日本への食料輸出額を水増しすれば……自国の赤字を減らすことが出来る。
……そう各国が考えることに、何の不思議があるのでしょう。
私は別に国際関係が全て武力に基づいて動いていると言うほど、他国との交流というものに絶望してはおりません。
ですが、自国の赤字を埋めるため、日本への食料価格を水増しする、最低でも関税を百パーセント単位でかけて自国の利益を守る……その程度のことを行って、それぞれの国家が「国民の生命と財産を守る」という義務を果たすことくらいは予想出来るのです。
そうでなくても、世界規模の食糧難に陥った場合、自国の食料と他国の食料と……どちらを優先させるかなんて考えるまでもありません。


そうなった時、食料を自給自足できない国家はどうなるでしょうか??
人間という存在は、お金だけでは生活出来ません。
同時に、車が幾ら作れようとも、鉄鋼製品をどんなに精密に作れようとも、食料がなければ国民が生きていくことは不可能なのです。

なら日本も飢饉が訪れたら同じじゃないか?……なんて考える方がいらっしゃるかもしれませんけれど。
例えば、現在、自国の必要食料を100とした場合、輸出国は150ほどの食料を生産しております。
その内の余り分……つまり50を日本に輸出しているという訳です。
これは、まぁ、当たり前ですね。
ですが、これが飢饉で……110とかになったらどうするでしょう?
日本には10しか入ってきません。
50が10に減ったのです。
つまり、今の日本の食糧が輸入にのみ頼っていて110だと仮定すると、一気に70にまで落ちます。
……人口の30%が飢えるということです。

もし、軍事大国ならば……食料が無ければ他国から奪えば良いじゃない?ってな戦略も取れるでしょう。
……今、北朝鮮が韓国との国境付近に軍を派遣しているのって、ソレじゃないかなぁ?って予感がひしひしとしているのですけれども。
ま、そんな戦術を行えば、世界中から袋叩きに遭うのが目に見えていますから、効果的な戦略とは言い難いですけれど、追い詰められたらそういう選択肢もあるってことで。
閑話休題。。。

そんな訳で、食料がないというのは、国家の基盤がないということです。
どんなに素晴らしい鉄鋼製品を作れようが、素晴らしい銀行が国内にあろうが……食料が無ければそもそも人間が動きませんからね。。。
実際、アイスランドやイギリス等が第三次産業……銀行業の促進を行い、第一次・第二次産業に目を向けなかったばかりに、リーマンショックで大ダメージを受けたのは周知の通り。
何せ、国家産業が「信用で金を右左する銀行業」なものですから、そのそもそもの信用が崩れた時点で、その信用を形成する筈の第一次・第二次産業はなく……借金を返す目処が何もないのです。
同じように、幾ら二次産業が盛んでも、一次産業が……食料がなければ、そもそもの働く労働力を失い、二次産業そのものが壊滅するということです。

結局は、経済が幾ら発展しても、所詮は人間様のやっていることってだけの話なんですよね。
信用でお金を膨らませているのが第三次産業。
だけど、その信用を作っているのは国家生産力……つまりは二次産業。
その二次産業を形成しているのは労働力……つまりは人間で、その人間を養うのには第一次産業が必要なのです。
どんなに社会が発展したとしても、人間が社会を形成して行く限り、その図式は変わりません。

……ちなみに、一次産業にはエネルギーと資源も含まれておりますから、それらをも重要視しなければならないというのは当然のことなのですけれども。。。


要点をまとめると……
1.自由主義経済が正常に働く限り、経済効果の悪い農業・エネルギー等は自国で生産する必要性は皆無である。
2.だけど、問題が発生した場合には、それらは一瞬で命取りになるほどの弱点でもある。
3.だったら自国でそれらを握って将来に備えることこそ、国家戦略の正しいあり方である。
4.何故ならば、国家の義務とは即ち「国民の生命と財産を守る」という一点なのだから。。。

……こんな感じですか。
要は、目先の利益に飛びつくか、それとも中長期的な視野に立って万一に備えるのか。
そういうレベルの話です。
そして、目先の利益に飛びついたアイスランドやイギリスはリーマンショックで痛い目を見ました。
そのこともあって、私は国家基盤は絶対に尊重しなければならないものだという確信を持っております。

だからこそ、今日もまた、バカの一つ覚えのように唱えさせてもらいます。
日本国は食料自給率を高めるべきだ……と。
ま、どういう方向性の高め方をするべきかは、色々と異論があるのは当然でしょうけれども。
食料を最低限は自国で生産すべきという考え方だけは、私は譲ることは出来ません。。。


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■おいおい、生協さん。。。

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という訳で、今日のお題はこちら。


廃棄豚肉再販売、新たに5店舗=横浜と静岡県で380枚-生協
5月8日23時55分配信 時事通信
 神奈川県の生活協同組合「コープかながわ」の店舗が売れ残って廃棄する豚肉をかつ重として転用販売した問題で、横浜市と静岡県にある別の5店舗でも廃棄すべき豚肉をロースカツとして販売していたことが8日、分かった。コープかながわが加入する「ユーコープ事業連合」(横浜市港北区)が明らかにした。健康被害の報告はないという。
 同連合によると、5店舗は「コープかながわ」桜台店(同市青葉区)と竹山店(緑区)、「コープしずおか」の高洲店(静岡県藤枝市)、水道店(静岡市葵区)、城北店(同区)。売れ残りを調理したカツは計380枚で、最も多かったのは桜台店で175枚だったという。
 いずれも前日に売れ残った原料を使用したロースカツを3月29日に販売していた。 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100508-00000118-jij-soci



個人的には9割の批判と1割の賞賛というところなんですけれど。

まず、圧倒的に許せないと思ったのは、廃棄する筈の肉を通常の商品と偽って販売したということ。
これは、食の品質・安全性に対して、購買者が見える唯一の部分である以上、それを偽られると……こちらからは確認することが出来ません。
つまり、完全な情報格差を利用した詐欺である、と言えます。
お年寄りに儲かるからって言ってFXみたいなのでヘボ銘柄を勧めるような行為です。
いや、あれは欲に釣られたアホが引っかかるんだから……これはまだ酷いでしょう。
人間、年金を貰っているならば、今以上に利益を増やそうとしなくても生きてはいけますけれど、食事は取らないと絶対に生きていけないんですから。。。
(点滴がどうの……って無粋な突っ込みは勘弁して下さい)


ちなみに、何故1割を賞賛したいかと言うと、廃棄食料の観点からです。
つまり、捨てられる筈の食料を再利用してまた流通に載せるという行為は、個人的には大賛成
少なくとも25%もの食料が廃棄されている日本において、食料自給率を高める有効な一手となるでしょう。
最低でも健康被害が生じないレベルでの再流通……ということで、今回の件ではその最低のラインだけは確保しているようですので、中国産の再利用油問題とはランクが違いますね。

まぁ、幾ら廃棄食料の再利用を個人的に褒めたところで偽りの情報を用いて消費者を騙して売っているという時点で……まさしく褒められた行為ではないとしか言いようがありませんけれど。


個人的には、廃棄再生食料を用いるならば、そう明記して安価に再流通させることで、食料の自給率を高める一つの手段として有効活用できないかな?とは思っております。
勿論、最低でも健康被害が起こらないレベルでの活用に目処がつけば……ですけれども。
問題は、廃棄再生食料という響きの悪さ……かな?
中国産食料と、どっちが健康に悪そうでしょう??
最低でも毒が入っていない分、日本産廃棄再生食料の方がマシって気はしますけれど。

ま、流通としては不可能だとしても、技術だけは開発しておいて欲しいものです。
もし、万が一、日本に食料が入ってこなくなった場合の、最後の手段として……ある意味防衛と同じような掛け捨て技術になり兼ねませんけれど備えあれば憂い無しという発想で、それくらいは欲しいものです。
と言うか、廃棄食料の再利用って聞こえは悪いですけれど、少なくとも毒でないならば……難民への救助活動等に有効に使えると思うんですけどね。。。


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■我が闘争、そして逃走。。。

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本当に頑張ったんですよ。
恐らく限界ギリギリまで。
先日、偉そうに食料自給率について語っていた訳ですから、そりゃもう必死で。

……ですが、個人の力には限界があります。

だからと言って、周囲の人間に対してそれを求めるのは酷でしょうし、誰も私のような下っ端の言葉なんて聞かないでしょう。
あくまで私が自身の理念に基づいて、必死に頑張っただけなのです。

そう。
端っから孤立無援での、絶望的な闘争だったのです。

勿論、一個人でしかない私の力も、あっさりと限界に達し、その壮絶なる物量の前に、撤退をせざるを得ませんでした。

圧倒的な敗北です。

私は、他者に偉そうなことを語っておきながら、全く為すすべなく敗北致しました。

この私は、情けなくも……抵抗を諦め、敵の前から逃走したのです。


宴会という、絶望的な敵を相手に。。。

お陰でお腹が痛い痛い。
それでも大量に残されていた廃棄されるであろう食料たち。
せめて有効活用出来る土台くらいは築きたいものなのですけれど。。。


……結局、食料単価が安すぎるのが廃棄量が多い原因だと思うんですよね。
私個人としては、政府による輸入総量の調整……流通食料を少しばかり減らすことによって、食料単価が値上がりすれば、農家の生活も楽になり、廃棄食料も減るから……でも、それをやらかすと、今度は貧富の格差が増す。

農家と食糧問題を優先するか。
国民の生活を優先するか。

……数年単位の話ではなく、五十年百年単位で考えた時、どちらが日本国国民にとってより豊かで幸せな暮らしをもたらすのか。
本来、政策の話題ってのは……こういう、短期視野と長期視野間での、社会主義自由主義論争になるのが本来の形だと思いますけれど。。。
外国人参政権とか東アジア共同体とか……幾ら考えても国民の利益に結びつかない話題が多すぎるんですよね、日本は。。。


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