左舷紅翼

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Comment: その考え方は現時点だけを見れば正しいでしょう。しかし、未来永劫通じる考え方とは思えません。人間は時間とともに変わります。成長もしますしね。これは政治家も同様。というか、政治家こそ成長が必要です。多くの小政党は確かに主義主張が明快です。当然です。何期も国会議員を務めたメンバーが若手を育てずに、自分たちの主義主張を述べているのですから。大政党の役目はそうではない。どうやって人材を発掘し、次の世代に良質な政治家を残せるか、ということでしょう。自民党の栄光は優れた人材を輩出し続けたこと、自民党の凋落は人材の多くが世襲で、かつ世襲だから若い時期から政治経験ができる割に能力や責任感が乏しく、国会外で経験を積んだ人間を登用できないことに問題がある訳でしょう。その結果、もはや自民党の政治に期待できないというのが昨年の衆院選かと思います。今もこの潮流は世論調査を見る限り、完全には払しょくされていない。参院選で自民党の得票数が民主党より下回ったことが何よりの証明かと。政治への目を育てる必要があるという意味では、国民も同じだとは思います。有権者にも老若男女がいますから。しかし、大半の人間は日々政治と無縁に暮らしています。もちろん無知であってはいけませんが、縁が薄いのは事実。だからこそ、政治家には説明責任や指導力が求められるのではありませんか。逆に、縁が薄い国民に一時的に任期の出る政策はポピュリズムとして批判の対象になるのでは？イギリスのチャーチルが民主主義は最悪の制度だがそれに勝る制度がない、と述べましたが、私はその趣旨は政治への関心度が一様ではない国民に主権があることを皮肉った見方にあると解釈しています。民主主義はやはり政治家の指導力にかかっていると思いますよ。良質な政党や政治家が育たなければ、いくら国民の目が賢くなっても、「選ぶ人がいないよね」というシニカルな結果に至るのでは？真の民主主義の確立のためには、まず政治家、次に次世代の政治家を育てる仕組みこそ重要かと思います。私が難しい注文ですね、と申し上げたのは、自分の思想は完璧ではないしょうし、今正しいと思っていることも議論の中で間違いだと気付くこともやはりあるからです。真の民主主義の確立といわれれば、もちろん、議論の中でそれも変わっていく可能性がありますが、現時点の私はご意見には賛同しかねます。
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