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今日はちょっと個人的な見解でありますが。

アルジェリアのテロ組織が日本人を人質に取り、殺害したというニュースが駆け巡っております。
それに対して私は痛ましいという感情を除くと、一言だけテロリストの人たちに言いたくなっているのです。

「下手くそ」と。

だって考えても見て下さい？
アルジェリア政府がテロリストと交渉をしない、あんな強硬姿勢を何年も前から続けているというのは、遠い日本でなら兎も角、アルジェリアや北アフリカを活動主体とするテロ組織ならよく分かっている筈なのです。
そして、人命よりもガス施設を重視することも。
……ガス施設があって砲撃出来ないところには攻撃を躊躇っているようなニュースをやっていましたから、これは間違いないでしょう。

先進国は人命を優先する政策が多いですから、人質を取って何かを要求するのは理にかなっております。
……あまり上手いやり方とは言いませんけれど、人質を無視出来ないのは事実です。
が、しかし、アルジェリア政府はそうではありません。
彼らにとって人命が軽い以上、テロ行為では政府に対して恐怖を与えられず……恐怖によって政策の譲歩を引き出す戦略が取れず……文字通り、テロとはなり得ないのです。
それを知っている以上、テロリストたちはやり方を変えるべきだったのです。

これは、あくまで私が策を考案するならば、ですが。

まず最初に人質を取ります……と言うか、ここまでは一緒です。
が、しかし。
これは先進国へのテロにはなっても、アルジェリア政府へのテロにはなり得ません。
そして、アルジェリア国内でテロ活動をする以上、政府軍への対処がまず第一になる筈です。
そのアルジェリア政府軍は人質では動きを止めません。
なら、どうするか？？
まず、ガス施設を何処か一つ、連鎖しない程度に吹っ飛ばすべきだったのです。
軍の介入を行えば、自分たちごと施設を吹き飛ばすと、そしてそれは何の脅しでもないと見せつけるのです。
アルジェリア政府も国家規模の利益を得られる天然ガス施設を放棄は出来ないでしょうから、まず足が止まります。
先進国を人質で脅し、アルジェリア政府を施設爆破……即ち、金で脅す。
こうして二段構えの交渉で臨んでいれば、アルジェリア政府による無謀な急襲を食い止められたことでしょう。

まぁ、実際のところ、テロ行為が成功したとは思えませんので、テロ組織の面々は誰だろうと射殺されていたことでしょうが。

が、しかし。
そうやって政府の行動理念までしっかりと見切った上でテロをしていたならば、こんな無用の犠牲は出なかったと思うのです。
そして今回の事件では無駄にイスラム教徒の名声を低下させただけでなく、日本人というお人よしの好感度まで下げてしまったという、今回のテロ行為は結局のところ全く無駄に終わった訳です。

つまり、テロリストは所詮テロリストってことなのでしょう。
二の手三の手を考え、相手の出方を読み、それに備えるような戦術を組み立てられる知能を持っていたならば、まずそういう人間はテロを行わない、ということなのですね。。。

と言うか。
貧困が問題であり、誰も彼もが勉強させてもらえる訳じゃないと知ってはいますが……せめて、孫子くらい勉強しましょうよ。
彼を知り己を知れば百戦をして危うからずや。
何をするにしてもまず情報収集。
これくらいのことも学べないという以上、やはり貧困を直し、情報収集と因果関係を考える知能だけは備えてもらわなければ……

と、思いましたが。
中国でインターネットに触れられる中層以上の人民がその孫子の教えを今一つ守れていない以上、どうも勉強云々とか関係ないのかもしれません。


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