■後期高齢者医療制度について
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今、廃止されそうと話題になっている後期高齢者医療制度。
民主党は声高に反対を叫んでいましたし、日本共産党においても同じ意見でしょう。
正直、私も反対です。
ですが、反対反対って叫ぶだけで何になるでしょうか?
その制度が設置された目的を考え、その欠陥を告げる。
それこそが本当の意味での反対ではないでしょうか?
そういう視点で後期医療制度を考えてみた時。
日本の経済構造の欠陥を頭に入れると、実は非常に理に適った制度だというのが浮き彫りになってくるのです。

このグラフ↑をご覧下さい。
三橋氏のブログから前に持ってきた、日本の民間貯蓄額の内訳を、年齢層別に区分したグラフです。
60歳以上の貯蓄額が、日本全体の民間貯蓄の半分以上ですよ?

総務省データによると、日本において65歳以上の人口は凡そ20%。
つまり、20%程度の人口に富の6割を握られているというのが、日本の資本構造なのです。
……それに比べて、若者の金のないこと、金のないこと。
これで若者に気力を持てって方が無理でしょう?
こういう社会の構造的問題を考えると……後期高齢者医療制度の真の姿が見えてきます。
即ち、高齢者の金を社会に還元しようという、その真の姿が。。。
後期高齢者医療制度を考えた人間は、こう考えたのでしょう。
貯蓄額が高齢者に偏り過ぎていて、日本の経済は閉塞感を拭えない。
そして、同時に政府支出の中で、最も高齢者に使われている項目は、医療負担金である。
ならば、高齢者の医療費自己負担額を増やせば、高齢者がお金を使うようになり、社会の閉塞感が拭えるだろう……と。
確かに数字上ならそうでしょう。
全く問題ない。一部の隙もない理論です。
……全ての高齢者がお金持ちならば!
そうです。
統計上では確かに高齢者がお金持ちなので、彼らに金を使わせないと日本の将来はない。それは事実でしょう。
ですが、高齢者にも色々といます。
確かに……大金持ちで、何一つ生活に不自由のない高齢者もいらっしゃるでしょう。
年金暮らしで全く生活に不安のない高齢者も居られるかもしれません。
である以上、年金で生活ギリギリの高齢者や、医療費に殆どの金を持っていかれ、子供に世話されて生きるだけで精一杯の高齢者たちもいらっしゃるのです。。。
つまり、後期高齢者医療制度の欠陥とは、所得制限を設けなかったことなのです。
はっきり言って、若く健康で医者にもろくにかからない方々からしてみれば……保険料を払うのって馬鹿馬鹿しい限りだろうというのも分かります。
更には、時間を持て余し、社交界代わりに病院に行って、薬漬けの毎日を送る年寄りの医療費を負担すると考えると……まぁ、苛立つ気分は分からなくはありません。
(祖父・祖母と同居している私などは、年寄りの実態知っていますから、あまり抵抗感ないんですけどね。。。)
ですが、一つだけ。
……医療費が払えない人間は、死んでしまうのですよ?
幾ら貯蓄額が偏っていて、社会が歪んでいたとしても……社会的弱者である高齢者……その中でも資産を持たない弱者中の弱者を踏みつけにしてまで、健全化しようというのは間違っていると思うのです。
少なくとも、日本国憲法に全ての国民は生存権や、最低限健康で文化的な生活を送る権利があるとされている以上、社会構造が歪んでいたとしても、高齢者の生存権を奪うような真似はしてはいけません。
後期高齢者医療制度……案としては悪くありませんが、統計上だけの策……机上の空論でしかないと言えるでしょう。
……と、此処まで説明して反対するのなら、納得できる反対だとは思いませんか?
ただ自分たちの医療費が上がっているから反対とか言う……年寄りの反対グループは、自分たちの生活だけを考えて反対反対と言っているから、若者との溝が深まるのです。
反対するなら反対するで良いですから、相手がどういう意図でその制度を考えたか。
だけど、自分たちはこういう理由で納得できないから変更してくれ。
そういう意見を提示しないと……自分の貯金を護る為の、強欲ゆえの反対としか見えません。
後期高齢者医療制度って、結局のところ……政策の意図が民衆に理解されて居ないのが最大の欠点だとも思います。
もう少しだけ政治と民衆が近くなれば、こういう無茶苦茶非人道的な愚策みたいな扱いはされなかったと思うのですけれども。。。
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民主党は声高に反対を叫んでいましたし、日本共産党においても同じ意見でしょう。
正直、私も反対です。
ですが、反対反対って叫ぶだけで何になるでしょうか?
その制度が設置された目的を考え、その欠陥を告げる。
それこそが本当の意味での反対ではないでしょうか?
そういう視点で後期医療制度を考えてみた時。
日本の経済構造の欠陥を頭に入れると、実は非常に理に適った制度だというのが浮き彫りになってくるのです。

このグラフ↑をご覧下さい。
三橋氏のブログから前に持ってきた、日本の民間貯蓄額の内訳を、年齢層別に区分したグラフです。
60歳以上の貯蓄額が、日本全体の民間貯蓄の半分以上ですよ?

総務省データによると、日本において65歳以上の人口は凡そ20%。
つまり、20%程度の人口に富の6割を握られているというのが、日本の資本構造なのです。
……それに比べて、若者の金のないこと、金のないこと。
これで若者に気力を持てって方が無理でしょう?
こういう社会の構造的問題を考えると……後期高齢者医療制度の真の姿が見えてきます。
即ち、高齢者の金を社会に還元しようという、その真の姿が。。。
後期高齢者医療制度を考えた人間は、こう考えたのでしょう。
貯蓄額が高齢者に偏り過ぎていて、日本の経済は閉塞感を拭えない。
そして、同時に政府支出の中で、最も高齢者に使われている項目は、医療負担金である。
ならば、高齢者の医療費自己負担額を増やせば、高齢者がお金を使うようになり、社会の閉塞感が拭えるだろう……と。
確かに数字上ならそうでしょう。
全く問題ない。一部の隙もない理論です。
……全ての高齢者がお金持ちならば!
そうです。
統計上では確かに高齢者がお金持ちなので、彼らに金を使わせないと日本の将来はない。それは事実でしょう。
ですが、高齢者にも色々といます。
確かに……大金持ちで、何一つ生活に不自由のない高齢者もいらっしゃるでしょう。
年金暮らしで全く生活に不安のない高齢者も居られるかもしれません。
である以上、年金で生活ギリギリの高齢者や、医療費に殆どの金を持っていかれ、子供に世話されて生きるだけで精一杯の高齢者たちもいらっしゃるのです。。。
つまり、後期高齢者医療制度の欠陥とは、所得制限を設けなかったことなのです。
はっきり言って、若く健康で医者にもろくにかからない方々からしてみれば……保険料を払うのって馬鹿馬鹿しい限りだろうというのも分かります。
更には、時間を持て余し、社交界代わりに病院に行って、薬漬けの毎日を送る年寄りの医療費を負担すると考えると……まぁ、苛立つ気分は分からなくはありません。
(祖父・祖母と同居している私などは、年寄りの実態知っていますから、あまり抵抗感ないんですけどね。。。)
ですが、一つだけ。
……医療費が払えない人間は、死んでしまうのですよ?
幾ら貯蓄額が偏っていて、社会が歪んでいたとしても……社会的弱者である高齢者……その中でも資産を持たない弱者中の弱者を踏みつけにしてまで、健全化しようというのは間違っていると思うのです。
少なくとも、日本国憲法に全ての国民は生存権や、最低限健康で文化的な生活を送る権利があるとされている以上、社会構造が歪んでいたとしても、高齢者の生存権を奪うような真似はしてはいけません。
後期高齢者医療制度……案としては悪くありませんが、統計上だけの策……机上の空論でしかないと言えるでしょう。
……と、此処まで説明して反対するのなら、納得できる反対だとは思いませんか?
ただ自分たちの医療費が上がっているから反対とか言う……年寄りの反対グループは、自分たちの生活だけを考えて反対反対と言っているから、若者との溝が深まるのです。
反対するなら反対するで良いですから、相手がどういう意図でその制度を考えたか。
だけど、自分たちはこういう理由で納得できないから変更してくれ。
そういう意見を提示しないと……自分の貯金を護る為の、強欲ゆえの反対としか見えません。
後期高齢者医療制度って、結局のところ……政策の意図が民衆に理解されて居ないのが最大の欠点だとも思います。
もう少しだけ政治と民衆が近くなれば、こういう無茶苦茶非人道的な愚策みたいな扱いはされなかったと思うのですけれども。。。
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■コメント
■より整然と [キョウシュウ]
いつも勉強させて頂いております。
後期高齢者医療制度について、どうも煮え切らない理解だったのですが、やっと氷解しました。
マクロな分類から始めて、最終的にミクロな部分を見るべきを、最後まで至っていなかった事を実感しました。
記事中では「所得制限」についての考えが抜けていた事に気付かされました。
言われてみれば「なるほど確かに」と思えても、そこから先に進むための知恵や進み方についてはまだまだ未熟なので大変勉強になりました。
これからも、楽しみにしておりますm(_ _)m
後期高齢者医療制度について、どうも煮え切らない理解だったのですが、やっと氷解しました。
マクロな分類から始めて、最終的にミクロな部分を見るべきを、最後まで至っていなかった事を実感しました。
記事中では「所得制限」についての考えが抜けていた事に気付かされました。
言われてみれば「なるほど確かに」と思えても、そこから先に進むための知恵や進み方についてはまだまだ未熟なので大変勉強になりました。
これからも、楽しみにしておりますm(_ _)m
■ [umama01]
いや、まぁ、あくまで私が推測するところによると……ですけれど。
実際、幾ら医療費が嵩んでいるからって、わざわざ『高齢者だけの』負担を増やす理由なんて、他に考えられないんですけれども。。。
あと、私の記事はたまに間違えてますので、納得できるかどうか、常に考えてもらいたいところではありますが。。。
実際、幾ら医療費が嵩んでいるからって、わざわざ『高齢者だけの』負担を増やす理由なんて、他に考えられないんですけれども。。。
あと、私の記事はたまに間違えてますので、納得できるかどうか、常に考えてもらいたいところではありますが。。。
■ [umama01]
っと。一つだけ突っ込ませて下さい。。。
「所得制限」じゃありません。「貯蓄制限」です。
後期高齢者は基本的に所得はありませんからね。
……そして、貯蓄制限って概念は政府にはないみたいで、その辺りが後期高齢者医療制度の運用上、難しかったのかも知れませんけれども。。。
「所得制限」じゃありません。「貯蓄制限」です。
後期高齢者は基本的に所得はありませんからね。
……そして、貯蓄制限って概念は政府にはないみたいで、その辺りが後期高齢者医療制度の運用上、難しかったのかも知れませんけれども。。。
■ [キョウシュウ]
なるほど、貯蓄で判断と言うのは面白いですね。
高額な年金収入を得ていたり、天下って未だに収入もある人も一部にはいますので所得でも普通にいけると思っていました。
箪笥預金なども言われる昨今ですので、国も貯蓄の管理までは頭も回らなかったし思いついてもやるだけのコストなどで断念したのかもしれませんね。
>あと、私の記事はたまに間違えてますので、納得できるかどうか、常に考えてもらいたいところではありますが。。。
はい、自分の言葉に変換できないものは感心はしても納得はしないよう気をつけてはおります。
普段から念頭に置くようにはしていますが、気付くと取り込まれている場合もありますから、言霊とは恐ろしいものですよねw
高額な年金収入を得ていたり、天下って未だに収入もある人も一部にはいますので所得でも普通にいけると思っていました。
箪笥預金なども言われる昨今ですので、国も貯蓄の管理までは頭も回らなかったし思いついてもやるだけのコストなどで断念したのかもしれませんね。
>あと、私の記事はたまに間違えてますので、納得できるかどうか、常に考えてもらいたいところではありますが。。。
はい、自分の言葉に変換できないものは感心はしても納得はしないよう気をつけてはおります。
普段から念頭に置くようにはしていますが、気付くと取り込まれている場合もありますから、言霊とは恐ろしいものですよねw
■ [umama01]
>言霊対策
私は『勘』が頼りですね。
どんなに美辞麗句を並べていても、虚言や間違いには違和感が付きまとうので。。。
あれ?ってところで一度考え直す癖さえつければ、そうそう騙されることは……多分。。。
私は『勘』が頼りですね。
どんなに美辞麗句を並べていても、虚言や間違いには違和感が付きまとうので。。。
あれ?ってところで一度考え直す癖さえつければ、そうそう騙されることは……多分。。。
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