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■食料自給率について。

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某所で喧嘩を売られたので、買ってみます。
と言うか、基本的に喧嘩というと相手の言葉すら聞かず、理論も考えずに火病る人間が多い中こういう理知的な論争ならば大歓迎。。。

まず、食料自給率の問題点

カロリーベースであるということ。
……人間カロリーだけで生きている訳じゃありませんからね。
まぁ、目安でしかないという理論は理解しております。
それでも、目安としての機能は果たしていると思いますので、ちょっとこのグラフをご覧下さい。

食料自給率推移

……どんどん下がっておりますね。。。
さて、ここで更に一つ問題があります。

1960年の日本人摂取カロリーは幾らでしょうか??
あっさり答えてしまうと、高度成長期で日本人摂取カロリーが頂点に達していた頃ですから、2096kcal程度です。
それに引き換え、今の日本の摂取カロリーは1948kcalです。
ちなみに、終戦時の……あの生産設備を完全に破壊され、みんながみんな飢えていた時代でも、平均摂取カロリーは1903kcalだったそうです。
食料自給率の数値がカロリーベースである以上、母数は日本人が摂取したカロリー量で決定します。
つまり、母数がヘルシー志向・ダイエットブームとやらでドンドン下がっているのです。
その状況で、たったの41%
まぁ、食料の1/3を占める廃棄物を考えない場合は、56%になるらしいのですけれど。
……そうだとしても、日本独自で生計を立てようにも話になりませんってヤツですね。

ついでに言えば、食料自給率ってのは畜産物は国内飼料で育てた分のみ自給率に換算するらしいのですが、農作物については輸入肥料の存在を一切考慮しておりません。
肥料の自給率は……平成12年度データで、
         生産量 輸入量 内需量 輸出量 (単位千トン) 国内自給率 
窒素質肥料   495  191  487  205      125%
リン酸質肥料  216  347  583    2       37%
カリ質肥料     15  310  382    2       4%
合計        726  848 1452  209      64%
となるようです。
当たり前ですけれど、栄養素ってのはどれか一つかけても健康な作物は育たないでしょう。
育っても、現状のような収穫量が望めないのが実情です。
さて、それを考えた上で食料自給率41%からこれらを引くと、一体どのような数値になるのでしょう。

加えまして、遠洋漁業の存在があります。
日本の食卓において、魚介類における国内需要のうち、カロリー占有量は凡そ6%ほどのようです。これらは自給率が5割程度のようですから、国内生産分はざっと計算しただけで食卓カロリー占有量の3%。。。
それらの何割が遠洋漁業で……つまり輸入されている原油を利用して漁に出ているのでしょう。
ついでに言えば、近海で獲れる魚も基本的に船を使っているので……燃料の自給率まで言っていると果てがないのが分かりますけれど、致命的ですね。
いや、そもそも国内の食糧生産自体、大型機械を使わないと生計が立てられない以上、こういうことを言っても仕方ないのは理解していますけれど。。。


ちなみに日本国内における飼料の自給率は3割程度です。
つまり、国産牛の3割は輸入肥料によって育てられただけの国産であり、自給率に数えられていないということです。
マーケット上において国産品の占有率が高いからと言って、それがすぐに食料自給率となる訳ではありません。
体感自給率≠食料自給率なのですね。
加えて言うならば、冷凍食品を始めとする加工食品……国産工場で製造されていると明記されている加工食品が、全ての原材料を国産品から作っているとは限りません。
あえて言うならば、それらは安価で大量に生産するのを目的としているため、最も安い原材料を使おうとする傾向が非常に高いのです。
……その手の食品加工業がそうやって原材料価格を抑えた上で、付加価値を稼ぐというシステムだからこそ生産額ベースの食料自給率は65%もある訳です。

ついでに言えば。
天候不順は確かに怖いでしょう。
そして各国と取引を行い続けることによって、天候不順に影響されないような食料の安定確保に繋げるという戦略は確かに有効です。
ですが、自分の友好国と険悪になってしまった取引相手とも通常通りの取引を行うほど、奇特な国家がそこまであるでしょうか??
また、自国での食糧危機が訪れた際に助けてやろうとする奇特な国家があるのでしょうか??

要は、自分で生きる力すらない国家は、外交悪化や世界規模の天候不順等を始めとする最悪の事態が訪れた時、どうしようもないまま滅んでしまいます。
少なくとも、農業生産国全てが自国の9割の食料しか生産できなかった場合、輸出される食料はゼロですからね。
そうなると、日本が得られる食料はゼロ。日本人は死に絶えますけれど、食糧生産国は9割の人間が生存出来ます。
天候不順が問題なのは事実ですけれど、輸入のみに頼るということは、他国の余剰生産分を期待することにしか他なりません。
余剰生産分がなくなるのと、端っから自国に使う目的で生産する場合と、どちらがいざと言う時に役立つか……言うまでもないのです。。。


結局のところ。

食料自給率だけが問題じゃありません。
エネルギー自給率も問題なのです。

いや、民主主義国家の場合、外交と貿易こそが最も重要な手段であるというのも事実であります。
そして、最大の問題は……それらで問題が起こった場合、解決するための施策として軍事力が用いられることが往々にしてあるということです。
軍事力を強化する必要は確かにあると思います。
最低でも防衛力というのは絶対に必要でしょう。

ですが、その防衛力すらもエネルギーや食料が足りないと効果を発揮しないのが実情であり……
また、防衛以外に……外交に軍事力を用いるような事態を想定するよりは、軍事力を用いずに日本国が単独で生計を立てられる程度のエネルギー・食料自給率を確保しておく。
そういう国家戦略を立てないと、防衛力だけを幾ら強化したところで、全く意味がありませんよ?
と、言いたかっただけなのです。

まぁ、こういう日本の事情を考えると……最低でも外交チャンネルを失うような羽目になること事態、あり得ない筈なのですけれど。
現状を理解しただけで、日本は単独で生きられないほどか弱い存在であると十分に理解出来る筈ですから。。。
……経済規模が世界第二位である日本ですらこうですから、世界中で自国のみで反映を維持できる国家なんてあり得ないのも事実ですけれども。。。

そう言えば、……どっかの首相がアホな約束をやらかして、最大の同盟国との仲を険悪にさせていましたね。
アメリカと敵対した場合、アメリカの機嫌を損ねてまで日本との貿易を行ってくれる国家が、一体何処にあるというのでしょう。
確かにあの国家は横暴で無茶苦茶ですけれど、話が全く通じない相手じゃありません。
契約と法、自由と正義を重んじる気質は、少なくとも彼らに根付いています。
と言うか、政府が多少の無茶をしても表現の自由が国民間に許されていますから、一気に政府支持率が悪化することで、それらの無茶が是正されるんですよね。。。


ついでに言えば、食料自給率とエネルギー自給率が低くても効果を発揮する核兵器は、日本人の性格上、使うどころか持つだけでも多大な時間と労力を要すると思います。
最低でも、いつでも作れるという技術力だけを確保しておけば、それだけで抑止力としてはそれなりの効果がある……と思うのですけれど。
ま、議論そのものは大事ですから、いい加減に議論するだけで禁忌とされる風潮は改まって欲しいものですけれども。。。


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