■進化の極地。
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先に断っておきますが、今日はちょいグロです。
と言うか、爬虫類の嫌いな方は読まない方が良い内容です。
覚悟完了した方だけ、ご覧下さい。。。
ダメなら、こちらの画像を見て癒されると良いですよ。
……さて。
私の言葉なんかを信じて安易に上のリンク踏んだ方がどういう末路を辿ったかは置いておいて。
今日のお話は爬虫類の中で最も進化を遂げた最高の種族「ヘビ」についてです。

お目目パッチリ小悪魔メイク……ってのが何かの歌でありましたが、それに匹敵するような目の大きさが素晴らしく可愛らしい。
あ、スーパーセル作曲の歌か。
大体1:10秒くらいのところにある歌詞なんですが。
いきなり話が逸れましたから、元に戻しますが。
こうしてよく見ると可愛らしいへびさんですが……

おっと。
これは違いますけれど。
……それでも、私がヘビを進化の極地と言うのはそういう可愛らしさではありません。
彼らが進化する過程で、生きるために凄まじい取捨選択をしているという点を賞賛するからこそです。
まず、ヘビと言われて思いつくのは……
手足がない。
身体が細長い。
この二つだと思います。
しかし、面白いことに……大体ご婦人方が気持ち悪いと言うこの二つの特徴こそ、彼らの凄まじいばかりの生き延びる本能が作り出した、凄まじい特性なのです。
そもそも、ヘビの生存環境とはどんなところでしょうか??
基本的に森や林の藪の中……でしょう。
砂漠の中で生きるタイプも存在しますが、アレは恐らく後から砂漠へ進出したか、ブッシュが砂漠化した所為でその環境に適応したのだと思うので、ひとまずは議論から外させて頂きますが。
基本的に……小型爬虫類ってのは小型の昆虫や哺乳類・爬虫類を食べるけれど、大型の爬虫類・哺乳類・鳥類などから延々と狙われる立場です。
小動物を捕まえて食べなければ飢え死にする一方で、同じ生育環境に天敵が存在し、逃げ切れなければ食べられてしまう、そういう過酷な立場です。
ではまず、天敵から逃げ続けるためにはどうするか??
手段は三つあるでしょう。
1.隠れる。
2.逃げ切れる手段を持つ。
3.武器を持つ。
基本的にガゼルなどの足の速い哺乳類や鳥類などは2.の逃げ切る手段を極めていった連中です。
逆に昆虫などは1.の保護色によって隠れる方を選ぶことが多いですね。
3.は毒を持ったフグ・サソリ・ヘビなどがありますが、あまりにも特殊で少数派なので除外します。
ちなみにヘビが選んだのは、1.でした。
保護色で茂みの中に隠れ棲むという、実に普通の手段だったのです。
しかし、彼らの恐ろしいのは、そこからです。
その為とは言え、凄まじいほどに身体を変化させてしまったのです。
まず、隠れなければなりません。
だから、鱗の色を茂みなどの色に変化させました。
これは、まぁ、自然界では普通の進化なんですが……
凄いのはここからです。
茂みの内部では、障害物が多くて素早く動けませんよね?
人間に例えて言うならば、肩幅ちょうどくらいの迷路みたいなものです。
そんな場所では獲物も取れません。
だからと言って茂みから出れば……捕食者に食べられてしまいます。
そういうジレンマの下……彼らは茂みで素早く動くために、邪魔な手足を退化させてしまいました。
しかも、その狭い空間を最大限に活用するために、生物の体内では基本的にくるくると丸く収まっている内臓をまっすぐにし、身体を細長くするという凄まじい進化を遂げたのです。
まだ茂みの中で生活するには問題があります。
草木が立ち並ぶ茂みの中では、視界が悪く獲物が発見できません。
頭を突き出して茂みよりも高い位置から見れば獲物も見つけ易いでしょうが、そうすれば結局彼らよりも大型の鳥類などに発見されて終わりですから。
そんな彼らは視力を殆ど放棄しました。
彼らは動くものは良く見える癖に、肝心の視力そのものはあまり良くないのです。
変わりに嗅覚を良くしました。
要は、匂いで獲物を識別するようになったのです。
その匂いを嗅ぐ器官が……鼻ではなく、舌というのも風変わりで面白いと思います。
更に……新たな独自の器官を発達させました。
温度を認識するという、ピット器官という名の感覚器官です。

(赤い矢印がピット器官)
これは、サーモグラフィと同じような作りらしく、夜中だろうと茂みの中だろうと保護色だろうと関係ありません。
体温を持つ……哺乳類ならば確実に発見できる、そういう器官なのです。
まぁ、そう考えると……ヘビそのものが哺乳類を狩るための生き物であり、人間でも彼らを嫌悪する方々が多いのは理解出来ますが。
そういう形で、彼らは天敵から逃れつつ獲物を狩るために最も合理的な形へと進化を遂げた、即ち進化の極地にあるといえる訳です。
ついでに言うと、彼らの身体は面白く……殆ど動かずに省エネモードになれるため食事の間隔を大きくあけることに成功しているとか、凄まじい速度で一瞬だけ動くための身体をしているなど……彼らの身体の全てはまさに生き延びるために特化しているのです。
逆に毒を持った種類……



こういう奴等は毒に頼る所為で保護色の必要がなくなり……目立つ配色に変わってきた所為で折角の極地の進化を汚している……と、私などは感じる訳ですが。。。
こうしてみるとやはりヘビは美しい、と私は感じます。
人間が克己と忍耐の果てに文明を築き万物の霊長になれたのは、ひとえに知恵によって知識の伝承、技術力の伝達を可能としたからです。
だからこそ私は人間文明では知識の共有活動……つまりが教育を大切だと思いますし、文明の真の担い手である技術者を大事にしようと繰り返し唱えております。
その、人間が生き延びるために手にした武器たち……教育と技術力と同じほど、彼らのあの体型、感覚器官に身体能力の全ては尊敬に値すると思うのです。。。
ちなみに、私は上記のようにヘビの陸上進化論推進派です。
海中進化派の意見も分からなくはないですが、やっぱり陸上の茂みの中に適合したと考える方がしっくりくるんですよ。。。
という訳で、某所で私の専門は生物学と述べた証明と、ついでに昨日仕事中にヘビの姿を見かけたので、こんなエントリを立ち上げて見た次第です。。。
まぁ、専門って言っても専門職って訳でもなく……かなり浅いんですけどね。
ただ、こうやって進化の過程とか秘法とかを考えるのは好きなのもので。。。
ちなみにどうでも良いでしょうが、私はやっぱりアリーナ姫派ですね~。
本記事に1クリックの価値くらいは見出せたって方は、ブログランキングよろしくお願いします。
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と言うか、爬虫類の嫌いな方は読まない方が良い内容です。
覚悟完了した方だけ、ご覧下さい。。。
ダメなら、こちらの画像を見て癒されると良いですよ。
……さて。
私の言葉なんかを信じて安易に上のリンク踏んだ方がどういう末路を辿ったかは置いておいて。
今日のお話は爬虫類の中で最も進化を遂げた最高の種族「ヘビ」についてです。

お目目パッチリ小悪魔メイク……ってのが何かの歌でありましたが、それに匹敵するような目の大きさが素晴らしく可愛らしい。
あ、スーパーセル作曲の歌か。
大体1:10秒くらいのところにある歌詞なんですが。
いきなり話が逸れましたから、元に戻しますが。
こうしてよく見ると可愛らしいへびさんですが……

おっと。
これは違いますけれど。
……それでも、私がヘビを進化の極地と言うのはそういう可愛らしさではありません。
彼らが進化する過程で、生きるために凄まじい取捨選択をしているという点を賞賛するからこそです。
まず、ヘビと言われて思いつくのは……
手足がない。
身体が細長い。
この二つだと思います。
しかし、面白いことに……大体ご婦人方が気持ち悪いと言うこの二つの特徴こそ、彼らの凄まじいばかりの生き延びる本能が作り出した、凄まじい特性なのです。
そもそも、ヘビの生存環境とはどんなところでしょうか??
基本的に森や林の藪の中……でしょう。
砂漠の中で生きるタイプも存在しますが、アレは恐らく後から砂漠へ進出したか、ブッシュが砂漠化した所為でその環境に適応したのだと思うので、ひとまずは議論から外させて頂きますが。
基本的に……小型爬虫類ってのは小型の昆虫や哺乳類・爬虫類を食べるけれど、大型の爬虫類・哺乳類・鳥類などから延々と狙われる立場です。
小動物を捕まえて食べなければ飢え死にする一方で、同じ生育環境に天敵が存在し、逃げ切れなければ食べられてしまう、そういう過酷な立場です。
ではまず、天敵から逃げ続けるためにはどうするか??
手段は三つあるでしょう。
1.隠れる。
2.逃げ切れる手段を持つ。
3.武器を持つ。
基本的にガゼルなどの足の速い哺乳類や鳥類などは2.の逃げ切る手段を極めていった連中です。
逆に昆虫などは1.の保護色によって隠れる方を選ぶことが多いですね。
3.は毒を持ったフグ・サソリ・ヘビなどがありますが、あまりにも特殊で少数派なので除外します。
ちなみにヘビが選んだのは、1.でした。
保護色で茂みの中に隠れ棲むという、実に普通の手段だったのです。
しかし、彼らの恐ろしいのは、そこからです。
その為とは言え、凄まじいほどに身体を変化させてしまったのです。
まず、隠れなければなりません。
だから、鱗の色を茂みなどの色に変化させました。
これは、まぁ、自然界では普通の進化なんですが……
凄いのはここからです。
茂みの内部では、障害物が多くて素早く動けませんよね?
人間に例えて言うならば、肩幅ちょうどくらいの迷路みたいなものです。
そんな場所では獲物も取れません。
だからと言って茂みから出れば……捕食者に食べられてしまいます。
そういうジレンマの下……彼らは茂みで素早く動くために、邪魔な手足を退化させてしまいました。
しかも、その狭い空間を最大限に活用するために、生物の体内では基本的にくるくると丸く収まっている内臓をまっすぐにし、身体を細長くするという凄まじい進化を遂げたのです。
まだ茂みの中で生活するには問題があります。
草木が立ち並ぶ茂みの中では、視界が悪く獲物が発見できません。
頭を突き出して茂みよりも高い位置から見れば獲物も見つけ易いでしょうが、そうすれば結局彼らよりも大型の鳥類などに発見されて終わりですから。
そんな彼らは視力を殆ど放棄しました。
彼らは動くものは良く見える癖に、肝心の視力そのものはあまり良くないのです。
変わりに嗅覚を良くしました。
要は、匂いで獲物を識別するようになったのです。
その匂いを嗅ぐ器官が……鼻ではなく、舌というのも風変わりで面白いと思います。
更に……新たな独自の器官を発達させました。
温度を認識するという、ピット器官という名の感覚器官です。

(赤い矢印がピット器官)
これは、サーモグラフィと同じような作りらしく、夜中だろうと茂みの中だろうと保護色だろうと関係ありません。
体温を持つ……哺乳類ならば確実に発見できる、そういう器官なのです。
まぁ、そう考えると……ヘビそのものが哺乳類を狩るための生き物であり、人間でも彼らを嫌悪する方々が多いのは理解出来ますが。
そういう形で、彼らは天敵から逃れつつ獲物を狩るために最も合理的な形へと進化を遂げた、即ち進化の極地にあるといえる訳です。
ついでに言うと、彼らの身体は面白く……殆ど動かずに省エネモードになれるため食事の間隔を大きくあけることに成功しているとか、凄まじい速度で一瞬だけ動くための身体をしているなど……彼らの身体の全てはまさに生き延びるために特化しているのです。
逆に毒を持った種類……



こういう奴等は毒に頼る所為で保護色の必要がなくなり……目立つ配色に変わってきた所為で折角の極地の進化を汚している……と、私などは感じる訳ですが。。。
こうしてみるとやはりヘビは美しい、と私は感じます。
人間が克己と忍耐の果てに文明を築き万物の霊長になれたのは、ひとえに知恵によって知識の伝承、技術力の伝達を可能としたからです。
だからこそ私は人間文明では知識の共有活動……つまりが教育を大切だと思いますし、文明の真の担い手である技術者を大事にしようと繰り返し唱えております。
その、人間が生き延びるために手にした武器たち……教育と技術力と同じほど、彼らのあの体型、感覚器官に身体能力の全ては尊敬に値すると思うのです。。。
ちなみに、私は上記のようにヘビの陸上進化論推進派です。
海中進化派の意見も分からなくはないですが、やっぱり陸上の茂みの中に適合したと考える方がしっくりくるんですよ。。。
という訳で、某所で私の専門は生物学と述べた証明と、ついでに昨日仕事中にヘビの姿を見かけたので、こんなエントリを立ち上げて見た次第です。。。
まぁ、専門って言っても専門職って訳でもなく……かなり浅いんですけどね。
ただ、こうやって進化の過程とか秘法とかを考えるのは好きなのもので。。。
ちなみにどうでも良いでしょうが、私はやっぱりアリーナ姫派ですね~。
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■コメント
■Re: 進化の極地。 [ラヴログ]
専門と仰るだけに、それが伝わるような詳細な説明の良エントリだと思います(偉そうですみません)
でも、好きなことを語るブログは面白い(読者も楽しい)のは事実です!!
というか真理!?
あまり専門的になるとついていけなくなりますがw
>こういう奴等は毒に頼る所為で保護色の必要がなくなり……目立つ配色に変わってきた所為で折角の極地の進化を汚している……と、私などは感じる訳ですが。。。
ここの部分についての詳細なエントリが読みたいです。
逆に何故毒を持つと外観が派手になるのか?(毒を外敵にアピールするためとか?)
でも、好きなことを語るブログは面白い(読者も楽しい)のは事実です!!
というか真理!?
あまり専門的になるとついていけなくなりますがw
>こういう奴等は毒に頼る所為で保護色の必要がなくなり……目立つ配色に変わってきた所為で折角の極地の進化を汚している……と、私などは感じる訳ですが。。。
ここの部分についての詳細なエントリが読みたいです。
逆に何故毒を持つと外観が派手になるのか?(毒を外敵にアピールするためとか?)
■Re: 進化の極地。 [umama01]
基本的に私は中学生でも憑いてこれるように専門知識は排除した形で説明しようと思っているのですけれど。。。
毒はこれから書きますね。。。
(好きなことだから対応が早い)
毒はこれから書きますね。。。
(好きなことだから対応が早い)
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