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米国債、初の格下げ　Ｇ７財務相、緊急電話会議へ

　【ワシントン＝柿内公輔】米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ（Ｓ＆Ｐ）は５日、米国債の長期信用格付けを最高水準の「トリプルＡ」から「ダブルＡプラス」に１段階引き下げたと発表した。米国債の格下げは史上初めて。最も安全な投資先として世界中の国や投資家が保有する米国債が最上位から転落したことで、“アメリカ売り”に発展し、円高ドル安が加速する可能性がある。

　欧州の債務危機に米国債の格下げが加わり、週明け以降の金融市場が混乱する恐れが出てきたことを受け、日米欧の先進７カ国（Ｇ７）は、財務相による緊急電話会議を一両日中に開く方向で調整に入った。Ｇ７の協調体制に加え、日本の円売りドル買い介入についても議論する見通し。

　米国の債務残高は１４兆ドル強（約１１００兆円）に達し、うち国債の発行残高は９兆６千億ドルに上る。

　Ｓ＆Ｐは２日に成立した連邦債務の上限引き上げ法に盛り込まれた財政赤字削減について、「不十分」と判断。中期的な見通しも「ネガティブ（弱含み）」とし、２年以内にもう１段階引き下げて「ダブルＡ」とする可能性を示した。

　また、デフォルト（債務不履行）危機を招いた政府の統治能力について、「有効性や安全性、予測可能性が弱まっている」と疑問を呈した。Ｓ＆Ｐは１９４１年から米国債を最上位に格付けしてきた。格下げに対し、米政府は「極めて拙速な判断」と反発している。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110807-00000068-san-bus_all

現状のアメリカ政府の不手際というか政争と言うかは、まぁ、とりあえず目をつぶるとして。。。
最近は、円高というよりもドル安が目立つニュースが増えてきました。
実際、テレビのニュースでも円高ドル安のニュースばかり。
しかも、日本企業にとって危機的状況だと騒ぎ立てるばかりです。

それは、まぁ、円高が生じることは輸出企業にとっては事実なので、否定はしません。
そして、現状の日本においては僅かでも雇用が減少することは問題なので、やはり円高が問題ってのは事実です。


が、しかし。

円高にもメリットがあります。
そう。
輸入資材が安価に手に入ることです。

それは国民の生活を手助けするものではあっても、害を為すものではありません。
……デフレ下ではちょっとばかりマイナスに働く要素が強いのですけれど、輸出企業は兎も角、庶民生活的には有利な点が多いですからね。


では、現状は円高なのでしょうか？
それとも、ドル安なのでしょうか？？

報道を見る限り、その判断は出来ません。
なぜならば、ドルを中心の報道をしているからこそ、円高ドル安と報道されていても……
ドルの低下幅と円高の幅を比べる報道はほぼなされていないから、です。

では、原油価格と円ドル相場を見比べて見ます。
両方とも三ヶ月相場です。

原油価格相場（WTI原油先物　日足チャート（3ヵ月分））


円ドル相場（【USDJPY=X】アメリカ　ドル / 日本　円）



待て。
ドル価格の下落と共に原油価格も下がってるような、気がしてなりません。。。
つまり、現状はドル安ではなく、円高なのでしょうか？
それとも、原油安とドル安が突如として発生したのでしょうか？？

対ユーロを見てみます。


ほぼドルと変わらないラインが出てきました。
勿論、ここ数日のデフォルト騒動によるドル安は考慮外としておりますが。。。


……原油、ドル、ユーロ。
人民元は政府によって統括されているから指標としてはイマイチなので置いておくとして。

全ての価格が円に対して下落しております。
つまり、現状は円高なのです。
ドル安かもしれませんが、ユーロも同時に下落しているので、あまり関係ありませんね。。。


と、まぁ、私は経済は専門とは少し離れるので本当の意味での分析はしませんけれど。
現状の報道が円高ドル安を騒ぎ立てても、原油価格やドル安・ユーロ安の現状をと比較し、現状は投棄マネーが円に流れ込んでいるのが問題なのか、それともドルの下落が問題なのか。
そういう報道を聞いたことがありません。
現実問題としては、円高こそが問題って感じになってますけれど、一々ビックマック指標で物事を計る訳にもいきませんから、原油価格での判断はそう間違っているとは思えませんし。。。


結局、何が言いたかったかと言うと。
要は、報道の知識が浅すぎて、世界情勢を考えるには意味を為さないということです。
ドルが下がれば円が上がりますし、円が上がればドルが下がります。
ですが、その二つの真の意味は、似ているように見えて大きく隔たっていると思うのです。

無理な要求とは分かっていても、せめて両者を区分けするくらいの報道を期待したい今日この頃でした。。。


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