あなたの言うとおり、理想の社会が自然と実現することはないよ。教育してもね。だから共産主義には暴力と権力が必要なわけ。それが実現してブルジョアの支配から脱したと思っても次は共産主義指導者の奴隷になるだけ。社会主義国を見ればわかるでしょう。

だから、暴力による共産主義は私の理想じゃないんですって。革命によるブルジョワジー支配からの脱却を唱えない辺りで察して下さい。。。
ちなみに、暴力を背景にした権力での支配も嫌いです。法治国家の内側での出来る活動を心がけています。

つーか、ブルジョワジーの支配から脱した後は共産主義指導者の奴隷になるんだったら、人間は永久に幸せになれないってことになるでしょう？
そ～んなのは～い～やだ♪　（中略）　だから～ボクは行くんだ～何処までも～♪（アンパン○ンのテーマで）

ちなみに自由主義を極めていけば、行き着く先は単なる無政府・無法地帯に陥るでしょう。それが幸せな社会とは思えません。
私は現状の日本はもっと共産主義方向に寄る方が良くなると思います。
主義はあくまで手段であって、目標は日本の改善。
そのためのブログ活動です。
……微力にもなってないですけどね。。。
酒鬼師匠も「人生にゃ出来るも出来ねぇーもねぇ！　やるかやらないかだ！」とケンイチ君に説いていましたし。。。

革命なき共産主義なんて景品がないパチンコみたいなものだよ。金や権力や洗脳がないと従う人はいない。

あなたは完全な共産主義はありえないと書いてたけど、致死量の毒を半分に薄めれば薬になると本当に思ってるの？
金持ちから資本を奪う共産主義的な方法でしか、日本はよくならないの？そうやって白人から資本を強奪したジンバブエはどうなったんだろうね。

日本人は優秀だからうまくやれるって？そう、うまく社会主義をやってるのが日本だよ。ビルゲイツみたいな金持ちもスラム街もない。自動車やテレビで儲かったお金を農業や公共工事に分配してるからね。なんとかファンドとかが逮捕されてスカっとしている人が多いようにブルジョアには厳しい国じゃないか。

もう輸出産業があり余る大金を稼げなくなって、分配する金がなくなったことが日本の閉塞感の原因だよ。それをさらに共産主義方向に進めるなんて、それこそジンバブエへの道。

ジンバブエ崩壊は白人から土地収奪した際に、農場経営のノウハウが得られなかったために収穫量が激減したから。ついでに言えば飢饉が重なったからですよ？

というか、分配する金がなくなったと言いますが、そんなデータ何処にあります？
http://www.customs.go.jp/toukei/suii/html/nenbet.htm
財務省貿易統計です。
確かに２００８年はサブプライム関係で落ち込んでいますが、それも世界中の在庫処理が終わり、製造が回復した時点で解消されます。
日本の貿易の強みは資本財ですから。

ついでに言わせてもらえれば、破綻しかけの国家を復活させるのは国家社会主義が有効。第一次世界大戦後のドイツ経済を回復させたのはナチスによる国家社会主義の功績です。
尤も、その後には崩壊が待っていましたが。。。

加えて言えば、現在の日本の金が流動しないのは貯蓄額が大きいから。国家が国債を発行しないと金が回っていない。
では、金が何処にあるか？
http://www.tokyo-np.co.jp/article/seikatuzukan/2008/CK2008010602077415.html
……企業です。家計貯蓄が減った分、企業貯蓄が増えています。
この状況で企業以外の何処から金を取れと？
自由主義拡大して、ますます企業貯蓄を増やしますか？
それこそ、国債発行の拡大による国家運営以外に手が残されていませんよ？

貿易額が順調だから景気がいいんだったらどうして不景気って感じる人が多いんだろうね。企業が隠してるから？だから内部留保をぶんどればいいの？そうしたら日本にまともな企業はいなくなるよね。

そもそも国際収支のバランスはここ20年たいして変わってないし、国家の歳入は減少傾向。要するに限界収益率が下がってるんだよ。

貯蓄額が大きいってのも多くは老人がもってて貯蓄率も投資額も低下傾向。彼らの財産をあてにして国債を発行して分配してしのいだところで石油が尽きる産油国みたいに悲惨な未来が待ってるよ。

国家が正しければみんな幸せになれるっていう思想こそ危険。国家は統治と分配はできても生産はできないからね。だからやることは企業の収益率、市場の成長率を高めることであって、みんなが嫌いであっても資本主義からは逃れることはできないんだよ。

国家が必ず正しいとも資本主義から完全に逃れられるとも言ってませんよ？
日本共産党の志井委員長の言葉の如く「ルールある資本主義社会を」ってのがまず目指す目標です。
それに、国家が必ず正しいとは思っていない証拠に、私の提案は国家に権力を持たせた場合、行政の場合は司法に監視システムを作るなど、三権分立を考えているつもりですが？

つーか、現在の日本は企業にしか金がない状況でしょう？
企業が金を吸い尽くしたら、もう終わり。だからこそ、企業から金を吸い上げなければならない。
どうするか？
マルクス主義の暴力によっての革命か、国家社会主義の極限みたいに権力で簒奪するか。
そんなのは正直、現在の社会にそぐわない。だからこそ、企業が収益全ての経営をやっていれば、国家全ての資産を吸い上げ、結局は自滅するという当然の理論を説いた上で、経営モラル・経営ルールを守る企業になるのを期待しているのです。
その理論を企業が分かってくれて、設備投資や社員福祉の充実を図ってくれるなら、資本は社会に自然とり流れるようになります。
だからこそ、民度の進歩が必要と私は言っている訳です。
それでも企業が自社の利益ばかりを追求するならば、社会全てを守るために、企業に対する法的な措置が必要になるでしょうが……あくまでそれは最終から二つ目の手段。
（最後のが暴力による革命。ですが、これは避けたい最後の手段）
事実、大企業から収益をこのまま上げていけば、国家内の資本が流動しなくなり、結局大企業も自社の社員すら食わせられなくなり、崩壊するしかないのですが。

現在の日本はそんな状況です。
資本主義ではもう社会が崩壊するのを見続けるしかない。
だから改善する。まずは資本主義の統制。
私が言っているのは、その程度。
段階的に統制をきつくする必要があるとは思っていますが。。。
突然では如何なる薬でも劇薬と化しますからね。
自由主義に則り、ＦＴＡを結ぶと農家がかなりダメージを受けることからも明白な通り。。。

共産党のいうルールってのは労働者にとって都合のいいルールってことでしょ。そもそも企業が稼いだ金をどう使うかは経営者の自由だよ。なぜならいろんな資本や資源を組み合わせた結果、現在の成果があるんだから、今の成果を他の誰かの都合のいいように使えってのは将来の利益の源を奪うことになるから。GMがつぶれた要因の一つに、そうやって従業員にたんまり賃金や年金を配ったことがあるよね。

経済ってのはいろんな仕組みや方法で、労働者の知恵や努力を積み重ねて社会に受けいれられるいいものをつくることで成長するものだよね。格差是正や雇用規制とか共産党が訴えていることは、結局努力している人の成果を、努力しない人に分配することを意味するんだよ。そうやって労働組合や政治的権力のある団体なんか賃上げや解雇禁止や補助金を勝ち取ることによって、その団体に入れない産業や新卒の利益や可能性を奪っているんだよ。彼らの正義はどうやって守るんだろうね。

現在ではブルジョアによるプロレタリアの搾取なんて構図じゃなくて、既得権益を持つ少数者によるその他の多数者への搾取こそが問題。激しいシェア争いをしている自動車産業なんかは果たして既得権益側なんだろうか？ポンコツの車を他社の3倍の値段で売るようなことがあればGMのようにつぶれるだけ。逆にGMを完全に救おうとすれば、日本車を禁止して、3倍の給料でつくった3倍の値段をする車を売る楽な商売という既得権益が生まれるわけでしょ。車を買う多くの人の利益を犠牲にして。

競争はみんなにとって辛いことだけど、そうやって現在の生活や経済や技術が成り立っている以上受けいれるしかない。必要なのは競争によって生まれた成果を分配するという交換的正義であって、誰かがきめた基準で分配を強制する分配的正義じゃないんだよ。

そもそも企業の金を経営者が好きに使っていいという発想が資本主義的発想なんですけど。
企業は経営者のものか、企業は労働者が生きるために集合した集団か。
私が言いたいのはその大前提の話です。

労働者の努力によって、企業が今までの倍の金額を稼いだというのに、労働者に与える対価が今までと同じじゃ、労働者は反発して当然でしょう？　だって労働者が頑張った結果、企業が潤ったんですから。少なくとも経営者だけが頑張った結果じゃありません。
結局、自由主義経営を完全に認めるってことは、アメリカ大陸当初の黒人奴隷による搾取的経営をも認めることになります。植民地経営もね。だって経営者側が経済的権力で労働者を食いつぶすのが問題ないんですから。アレは当時、法では縛られていなかった訳だから、問題ない経営方法だった訳ですし。。。
ま、こういう極端な例は嫌いなんですけど、労働者側の取り分を経営者が好きに配っていいというのはそういうことでしょう？
そういう企業側の正義……金を持った側の正義に労働者側が食いつぶされるのを是とせずに組合活動が発生したのは周知の事実。

私は企業側が努力して儲けるのを非難するつもりはありません。
ただ、労働者の働きによって儲けた利益を、努力した労働者に分配しないのが問題でしょう？
ついでに言えば、取引先という圧力によって部品代を削りまくり、相手の中小企業が壊滅寸前になっても、大企業が大儲けを繰り返す。
私が気に入らないのは、上記に述べた「資本主義の当然」です。ただ、資本主義ならこれは間違いなく正義の行動でありますし、当然の競争。それは事実です。
だから話が平行線なのは重々理解していますが。。。

ただ、あくまで企業は労働者の集団であり、経営者側が絶対の正義があるという考えが間違えていると言いたいだけです。
勿論、労働者側が力を持ちすぎると、ＧＭや双竜自動車のように崩壊する事例もあるのも事実ですけどね。。。
けど、双竜自動車の例の行動は「企業は労働者が生きるために働く集団」という、企業の大前提を忘れているから、結局ああいうことになったのだと思いますが。

広く合意される正義や社会全体に悪影響を与える事柄は法によって制限するのが近代国家。市場も企業も法で制限されるべきだし、市場で成り立たない社会保障は国によって分配するべきだけど、どのように富を稼ぐか、稼いだ富をだれにどれだけ配分するかということを法や計画で実現できない。多くの利害を調整できるのは市場だけなんだよ。

もちろん市場には欠陥も限界もあるし、ブラック企業も沢山ある。でも公正な競争や労働市場があれば、欠陥商品を買わなかったり、転職することによってそれらを淘汰する方向に動くよね。そもそも労働者や中小企業がどれだけのお金をもらうべきかを労働時間や思想だけでは決められない。バナナが体に良いから1000円にするべきだと政府や八百屋が言ったらおかしいよね。

企業の業績が悪い原因を知ることは容易じゃない。中国で競争相手ができたのかもしれない、アフリカでの需要がなくなったのかもしれない、ヨーロッパの企業の技術がコストを下げたのかもしれない。親会社が株主にコスト削減を迫られたのかもしれない。

でも市場が機能してるなら、高く買ってくれる別の企業に売ればいいだけだし、親会社に合わせて長期拘束的な契約をしているならばリスクは当然受けいれるべき。不満なら契約を解除すればいい。それでもだめなら倒産するだけ。

つまり労働者が優秀であっても企業の業績がいつまでも優秀なわけでもないし、彼らの賃金をいつまでも保証できるものでもない。なぜなら社会は複雑で予想できないから。労働者や中小企業は～べきだ、とそれを固定しようとすると現実とズレが生じ、その損害を誰かが支払うことになる。大企業や国家は、そのズレを吸収できる余裕があると思い込んでるけども、実際にはそれを見えにくい形で押しつけられた多数の犠牲のもとに成り立ってるんだよ。理想は現実を変えられない。

これは企業側にも言えることで、大企業が独占的に下請けや顧客に損害を与えていたとしても、新しい企業が参入して競争条件が整えれば横暴や暴利は是正される。JRや携帯電話産業のサービスをみればわかることだよね。交換的正義は権益を持つものに都合の悪いものだからこそ重要なんだよ。

公正な競争をできるかぎり行い、その結果富を分配する。それ以外の方法では企業や労働者や顧客などが損や益を押しつけ合う正義の闘争となるんだよ。市場競争があれば、企業が労働者や顧客に支持されなくなる、少なくとも倒産しない範囲で行動するという予防効果が働く。社会は複雑で企業がどれだけ儲かるべきかなんて知ることはできないし、それを制限する思想は誰かを利益や権益に利用されるだけ。平和を唱えながら、補助金が欲しくて基地の周りに住む活動家のようにね。

日本の問題は、こういったズレが大企業や国家が支えられないくらい大きくなっていることで、硬直的な系列や産業構造や雇用形態や社会保障によってズレを直す市場本来の役割が失われていることこそ問題なんだよ。

それは理想的な自由主義市場理論ですね。
確かに正しいと思いますよ？
公正な競争というのが企業体の自由意志によって実施してくれるのであれば。。。
今やっているヤマダとコジマの競争なんてのが良い例ですけど、実際に企業の自由意志で行われるのは競争ではなく資本力による殲滅戦。
大規模企業により小型店舗が殲滅させられ、大企業同士も資本力による殴り合いを続けます。極限まで原価を下げることで、消費者は喜ぶかもしれませんが、煽りを喰らうのは従業員。
んで、一社だけ残ったら価格高騰が当然。結局、消費者も損をする仕組み。
その挙句に、価格の安い店舗が出来たらまた資本力で叩き潰す戦略に出るでしょう。いや、それどころか、新規参入が出来ない市場ルートを形成するのが目に見えています。
独占禁止法なんて法律で規制しないと市場が成り立っていないこと自体が、自由主義市場に経済を任せられないその証拠。

早い話が、現在の段階では企業体による自由競争には任せられないというのが私の主張。現状でもまだ法律が緩いと思います。
もっと企業が倫理を持つようになれば、国家社会主義理論なんて必要ありませんが。
自由意志≒公共の福祉だけでも成立すれば自由主義経済も共産主義経済も同意義になりますからね。
だって、自由意志で共産主義にほぼ近い社会を体現してくれるんですから。

けど、今は無理。
どう考えても企業の自由意志に任せられる状況じゃないのです。
だからこそ、共産主義・社会主義方向に……法律で企業体を規制するしか経済状態を健全化する方策がないと思えるのです。

結局、自由・資本主義も、社会・共産主義も結局は合わせ鏡。
右へ行き過ぎても左へ行き過ぎても破滅します。丁度良いという部分はその国民性に合わせるしかないでしょう。
そして、私は……日本人はもっと規制し格差を減らした方が、国民性的に活力が発揮出来ると思うのです。
この国民性に適合という部分が、実は面倒で……誰に聞いても答えは違うでしょう。
だから、bertasさんが日本人はもっと自由主義に傾けた方が日本は良くなると思えば、それはそれで正解です。
ただ、私の考える日本人はソレに向いているとは思えない。
主義主張なんて、ただそれだけの話ですから。
ま、規制も自由も、何処かの政党のマニフェストみたく過剰にキメればその産業に壊滅的打撃を与えますので、結局は使い方次第なんですけどね。。。