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与党からも批判続出 野田聖子氏「論外！」
2013.5.14 13:15
日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長が慰安婦を「軍の規律維持に必要だった」と述べたことについて、与党からも批判が相次いだ。
自民党の野田聖子総務会長は記者会見で「論外だ。男性の矜持（きょうじ）はどこに行ったのか。コメントしようがない発言だ」とあきれた様子。石破茂幹事長は「国政を担う党のトップなのだから、四方八方に配慮して発言しないと国益を損なう」と述べた。
公明党の山口那津男代表は「女性の人格、人権を軽視する発言だ」と批判。橋下氏が弁護士であることを踏まえ、「弁護士法の第１条には基本的人権の擁護、社会正義の実現が弁護士の使命と規定されている」と語った。
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130514/stt13051413170007-n1.htm
橋下氏は嫌いですが、言っていることは間違いじゃありません。
慰安婦というシステムが軍の規律維持に必要だったのは間違いのない事実です。
が、しかし。
橋下氏は順番を間違えてしまいました。
そもそも従軍慰安婦問題では、軍が強制連行して性奴隷として扱ったという事実誤認がそもそもの問題なのです。
まずそれを否定してから発言しないと、軍の規律維持に必要だったから強制連行を行った……そう認識されてしまうじゃありませんか。
と言うか、橋下氏の発言はそう認識されたからこそ問題になっているのです。
私は氏の発言が間違いとは思いませんが、まず前提がおかしいのです。
１．まず慰安婦とは給与目的の民間経営の売春婦だった。
２．そもそも慰安婦の募集に軍は関与していない。（健康管理だけは関わった）
３．貧困や詐欺など慰安婦の意思に反することがあったとしても、それは軍の責任ではない。
４．性奴隷ではなくしっかりと将校以上の給与が支払われていた。
５．彼女たちを騙したり誘拐したりしたのは当の朝鮮人である。
この五つの前提をしっかりと認識してからこういう発言をしないと……
軍によって慰安婦が強制的に連行され、過酷な状況で給与も与えられない性奴隷として扱われていたが、軍の規律を守るためには仕方なかった。
こういう発言と受け止められます。
そう。
そもそもこの発言云々以前の前提が間違っているのです。
ですから、橋下氏はこういう発言よりも先に、慰安婦は本人の意志もしくは親に売られた／女衒に騙された民間の売春婦で、高額給与を貰っていて、健康管理もしっかりされていた……という認識を国内全体で統一していなければならないのです。
慰安婦システムの利害について語るなんて、その次に行えばよいのです。
という訳で。
これは橋下氏が順番を間違えた所為で、正論が暴論に聞こえてしまったという例でございます。
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