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政府、尖閣諸島国有化の方針　地権者と交渉

東京都が購入交渉を進めている沖縄・尖閣諸島について、政府は国有化する方針を固め、地権者との交渉に入っていることが明らかになった。

　尖閣諸島の主な５島のうち１つは国有だが、他は民有地で、現在は国が賃料を支払って管理している。東京・石原都知事はこれらの島々を来年３月末までに都として購入することを表明し、都は地権者との交渉を進めていた。

　関係者によると、政府はこれらの島々を国有化する方針を固め、すでに地権者との交渉にも入っているという。こうした国有化の方針については、政府関係者がこれまで都側に非公式に接触を重ね、伝えているという。

http://www.news24.jp/articles/2012/07/07/04209052.html

全く、的外れの唐変木と言わざるを得ません。
何故ならば、民主党のこの行動には三つの瑕疵があるからです。

１．そもそもの発端を忘れている点。
民有地であった尖閣諸島の地権者さんが、東京都へ売り渡すという意思を固めた動機を覚えていますか？？
「民主党政権では頼りにならないから」……です。
先の海上自衛隊の方が情報漏えいで首になった事件は未だに記憶に新しいと思いますが。
あの中国船衝突事件で民主党が何をしたでしょうか？？
あれは事故であると勝手に断定し、逮捕していたハズの中国人船長を外交的理由で釈放したのです。
……こんな連中に国防を任せておけないと地権者さんが判断するのは至極当然ではないでしょうか？？
だからこそ、その愛想を尽かされた民主党が買い取りたいって言う時点で、この発端を忘れた愚者の行動としか思えません。。。

２．タイミングを完全に逸している点。
そもそも本当に政府に東京都の行動を認めて尖閣諸島を守ろうとする意志があるなら、まず最初に石原都知事が購入の意思を告げた段階でコレを言い出さなければなりません。
そうではなく、ただ単純に尖閣問題の世論が広まり、民主党内にも造反者が出てきた後でこういう発言をするから、どう考えても単なる人気取りであり、尖閣諸島を守ろうとする意志の欠片も感じられないというのが正直な話です。
当然ながら、そんな連中に自らの土地を明け渡そうと思えるハズもなく、地権者も都知事も良い顔をしておりません。
……石原都知事は嫌いですが、尖閣諸島購入問題に関しては都知事側に理があると思っております。

３．国防を理解していない点。
国有地にして尖閣諸島を守る……と、聞こえは良いでしょう。
ですが、民有地なら守らないのですか？？という最大の前提が入りますよね。。。
そう。
国家の役割が国民の生命と財産を守ることである以上、国有地だろうと民有地だろうと扱いに差を設けることなく国防を果たさなければなりません。
そもそも尖閣諸島は現状でも国が賃料を払って管理している状態です。
つまり、国有地にして領土を守る……ってのは全くもって語るに落ちるとしか言いようがないのです。
勿論、尖閣諸島に自衛隊の駐屯地を作るなど、幾つか国家が絡んだ方が良いと思われる政策も存在します。
ですがソレは、尖閣諸島全てを購入する必要はありませんよね？？
と言うか、そういう政策を語れば……地権者も都知事も難色を示さず（何で今さらという怒りはあるでしょうが）必要な分の土地を売ってくれると思います。。。
けれども、民主党野田政権の発言にはそういう意図は見えません。
早い話が、人気取りのために話題に乗っかろうとしただけ……と容易に結論付けられる程度の話であります。

以上の三つの瑕疵をもって、私は今回の野田政権の尖閣購入発言が、的外れの唐変木であると結論付けさせて頂きます。

ＱＥＤ……ってほどでもありませんね。
私程度でもここまではっきりと問題が見える訳ですから、普通に話を聞いただけの方々でも「何かが間違っている」という感じが拭えなかったのではないでしょうか？？


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