2ntブログ
■2010年03月

■スポンサーサイト

ブログランキング、こちらも始めました。

人気ブログランキングへ
ブログ、作ってみませんか?
こんな私でもFC2なら何とかなってます。。。
ブログ
カウンター


上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。



本記事に1クリックの価値くらいは見出せたって方は、ブログランキングよろしくお願いします。
            ↓↓↓↓↓
                

■クロマグロ禁輸について

ブログランキング、こちらも始めました。

人気ブログランキングへ
ブログ、作ってみませんか?
こんな私でもFC2なら何とかなってます。。。
ブログ
カウンター


ワシントン条約締約国会議において、現在問題とされているクロマグロ禁輸提案

日本人にあるまじき結論を真っ先に言わせてもらいますけれど、私は賛成です

と言うか、争点はそこじゃないだろう?ってのが私の持論。。。


何が言いたいかを論理立てて説明しますので、結論だけ見て怒って帰らないで下さいね。。。

まず、何故クロマグロが禁輸提案されたのか?
それは、乱獲が原因で絶滅が心配されているからです。

日本での消費量の約6割が地中海・東大西洋産だ。ICCATの科学委員会の推計によると、同地域のクロマグロは、2007年の漁獲枠2万9500トンに対し実際は6万1000トンの漁獲量で乱獲状態にある。
http://www.yomiuri.co.jp/gourmet/news/20081118gr01.htm


と、記事があります通り、クロマグロは乱獲されているようです。
そして、資源枯渇により絶滅の恐れまで出ているとのこと。。。

確かに漁獲量が増えているのは問題でしょう。
このまま乱獲が進めば絶滅の恐れという理論は……多少大げさなのは否めませんけれど、強ち間違いでもないのです。
一応、科学委員会の推計で出された漁獲枠というのは「その数量以内に収めれば来年度以降も漁獲量が減りませんよ」という指針のはずなのです。
全体数と産卵数・成魚確率・成長速度等を勘案し、漁獲量を推計しているはずですから。

その数量以上の漁獲量になるとどうなるか?
クロマグロの全体数が減って行くのです。そりゃ、もう、ほぼ間違いなく。。。
ですから、禁輸や漁獲量を規制することでクロマグロの個体数を減らさないようにするという試みは、間違っていないと私は確信しています。
と言うか、全面的な漁獲禁止でも構わないとさえ言わせて貰います。

ですが、この記事、この資料には大いなる欠陥があります。
問題は規制量とか禁輸とか、そういうところにはないのです。

ここで問題にすべきは、いつになれば解禁となるか、どれほどの個体数まで回復すれば規制を解くのかそれこそが問題ではありませんか??

当たり前ですけれど、自然の個体数というのは弾力性を伴います。
えっと……分かり易く言うならば、減っても自然と増えて元の数に戻るのです。
勿論、絶滅したり、繁殖が成立しないほど絶対数が減少すればどうしようもありませんけれど、自然界に生きる生命というのは減っても回復する傾向にあるのです。

例えば、ガゼルが乱獲が減っちゃいました。
その場合、ガゼルの餌である低草木は、食べられることがないから非常に増えます。
同様に、ガゼルを餌にしているライオンは、餌が減ったことにより餓死し、減少してしまいます。
すると、来年度のガゼルは……餌が豊富な上、天敵のライオンが居ないから思いっきり繁殖します。
次年度は、餌の低草木が減り、ライオンが増えるから、元の数以下になり、その次にはそれより増え、減り、増え……と波が収束して行くように個体数は一定値に回帰します


自然というのはそのように、何らかの要因で減った個体が元の個体数に戻るという弾力性を持ち合わせているのです。
ただ、朱鷺みたく絶滅寸前まで追い込まれると、どうしようもありませんけれど。。。


だからこそ、今、クロマグロの減少理由である人間の漁業を規制しようとしています。
規制した場合、クロマグロは天敵が減少した訳ですから、漁獲分の個体が繁殖に回ることになり……急激に個体数を増やすでしょう。
乱獲が行われる前の個体数に戻るのに何年かかるかは、科学調査機関とやらがしっかりした推計を作って貰わなければわかりませんけれど、漁獲量規制パターンとクロマグロ漁完全禁止パターンで復活に何年かかるという数値は出せるでしょう。
問題は、その復活するまでの期間が推計で何年かかるか?というところの筈なのです。

規制・禁輸が問題じゃありません。
現状で規制をかけた場合、何年で規制が解けそうか。
現状で漁を完全に禁じた場合、何年で規制が解けそうか。
そして、規制を解いた場合、個体数が推計でどのくらいまで減少すると、再び規制をかける必要が出てくるのか?

それをしっかりと議論し、周知し、その上でどういう規制をかけるかを検討する。
それこそが、科学的な推計に基づく国際的な議論というものではないのでしょうか??


規制する・しないだけの議論なら、するだけ無駄です。
本当に、牛肉業者の需要を稼ぐための水掛け論としか思えません。
生態系保護とは即ち、行った場合、人類にとってどのくらいの益があるのかを語ってこそ、保護が有効になるのです。
感情論とか、宗教論とか、利権争いなんかで国際的な会議が真っ当に進む筈もありません。
数の暴力に終わるか、利権争いか、宗教論争で終わるがオチです。


ちなみに、この問題はクロマグロだけに終わる話ではありません。
日本の漁業においても似たような問題が沢山あるのです。

例えば、カツオ

一九九四―二〇〇〇年の同県引き縄船によるカツオ漁獲量の平均は約五百十トン。それが〇一年から〇七年にかけてはわずか三百トン(県水産試験場)に減っているとあります(ソース



確実に漁獲量が多すぎて、カツオの総数が減少に転じているのでしょう。
……環境的な因子が原因の場合もありますので、その辺りは科学的な調査が必要になるのですけれど。。。
まぁ、漁獲量が多すぎるのが原因とします。

その場合、日本国が国家権力を行使して、漁獲量の大幅な規制を行うべきだと思うのです。

かなり強権的なやり方に思えるかもしれませんけれど、絶対にこの方が漁師の利益が……日本の食糧生産量の維持に繋がる方法なのです。

要は、暫く休漁期間を強引に設けることで、カツオの総数が回復するのを待てと言っているのです。
少し大げさに話をしますと、カツオの漁獲量はこのまま取り続けると……
300>250>200>150>100と減って行くとします。
しかし、二年間休漁期間を設けると500まで回復するとするならば……
300>お休み>お休み>500>450となります。
総数で語ると、休まない場合が1000で、休む場合は1250にもなるのですよ。
勿論、これはいい加減な数値なのですけれど、漁業資源の枯渇は日本の食料自給率に関係する、国家問題。
大体、漁獲量が減っていけば漁師さん自体も自分の首を絞め続けているようなものなのです。
国家による大規模な規制を行い、安定した漁業量を確保するのは、双方の利益に叶うことだとは思いませんか??

これは、前回の記事で話した「自由意志によって個々の利益を各々が追求するよりも、日本国民全体の利益を追求した方が遥かに益が大きいと判断しているという事象の一つでもあります。

自由主義ならば、個人が幾ら獲っても個人の自由なのですから、一人一人が必死に漁法を考えることで、10の漁獲量を12に増やすことは出来るでしょう。
ですが、全体の漁獲量が300でしかないのですから、残りの人たちの取り分が減ります。
いや、もしかしたら残り全員が必死に努力して漁獲量を300から360に増やせるのかもしれません。けれども、その場合、来年の漁獲量が250から200まで減少するだけの話です。

しかし、休業期間を設けることにより全体の漁獲量が300から500まで増えるのでしたら、一人当たりの取り分は10から16まで上がります。
……漁師の数が変わらないという前提がありますけれど、ま、総数が増えるのですから食料自給率も間違いなく増えるでしょう。
勿論、こんな強権的な手法をすれば、漁師さんは困りますから……その休漁期間の生活を保護する必要がありますけれど、このまま漁業資源を枯渇させるくらいなら、損して得を獲った方が賢明でしょう???

これが、新自由主義によって各々が勝手に個々の利益を増やそうとしても、極大値しか取らないという理論であり、社会主義的な国家規制によって漁獲量を回復させようとする行為こそが短期間での極大を欲するのではなく、長期的に最大の個人利益を得ようとする行為なのです。



結論として。

私はクロマグロ漁規制には賛成です。
が、ただ規制を行うだけの会議なら、参加するだけ無駄でしょう。
どういう規制によって、効率的に漁獲量回復に努め、今後はどういう漁獲計画を推進して行くか?
そこまで推計と協議を重ねてこそ、民主主義的に国際的に何かを規制するという大義名分が成立するのではないか?



というのが今日のお話でした。。。


本記事に1クリックの価値くらいは見出せたって方は、ブログランキングよろしくお願いします。
            ↓↓↓↓↓
                

FC2カウンター

blogram

ブログ翻訳

巡回先

ブログ内ランキング

ブロとも申請フォーム

検索フォーム

カレンダー

02 | 2010/03 | 04
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -

ランキング

フリーエリア

メールフォーム

ご意見・ご要望・扱って欲しい時事・政治ネタ等ありましたら、メールを下さい。 善処させて頂きます。。。

名前:
メール:
件名:
本文: