■2010年07月
■社会主義の欠陥。。。
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個人的に言わせて貰いますと、社会主義や共産主義というのは素晴らしい制度です。
いや、もう私はアカと自負していますから、この主張だけは崩せません。
ですが、生憎とその制度に生きる人間そのものに欠陥があり、未だに正式に成立したためしがありません。
では、何が問題なのでしょう??
実のところ、現状で認識されている社会主義という制度の最大の欠陥は、労働者という存在を深く理解していないことです。
労働者の労働意欲というのは、大きく分けて五つほどの条件で決まってきます。
1.報酬面
2.保障面
3.環境面
4.貢献面
5.自発性
1.は言わずもがな。賃金のことです。
お金になるからこそ、人間は働きますし、やる気が起ころうというモノです。
2.は保障。怪我をしたときに助けてくれたりとか、問題を起こした場合に会社や社会に助けられる保障があるのと見捨てられるのとでは、仕事をやろうという気力も大きく変わってくるでしょう。
3.環境面は、仕事環境のことです。
会社内でセクハラやパワハラ、人種差別、コネばっかりで昇給していく人間がいれば、やる気なんて起こる筈もありません。
と言うか、そんな会社のために頑張ろうなんて思えないのです。
4.貢献面は、自分の仕事がどれだけ社会のため、周囲のため、会社のためになっているかという認識が出来るかどうかです。
人間という生き物は生まれながらにして社会性というのを持ち合わせておりますから、誰かのためになると思えば、実のところ少しくらい辛い仕事でも頑張ってしまいます。
……特に日本人はその傾向が強く……過労死なんかが問題にもなっておりますね。
そして、5.の自発性。
これは労働者が自分から頑張ろうと思う心です。
家族のため、車のため、将来のため、鐘のため、そういう自分自身が持ちえる目的のことですね。
何らかの資格を取るでも構いませんし、嫁を貰うためでも構わないのです。
労働者が自発的に努力しようと思わなければ、どれだけ環境が整っていても高い賃金を保証しても労働者が働くわけがありませんから。。。
さて。
社会主義というシステムは、確かに素晴らしいと思います。
特に1.と2.の報酬と保障を国家が強制的に確保することで、労働者の労働意欲を高めるという素晴らしいシステムであると胸を張って言える制度です。
ですが、労働者はそれだけで動いている訳じゃありません。
3.の環境面は、確かに法律でセクハラや差別などを取り締まれば一定の効果が上がります。
それでも、個々の精神面までは法だけでは縛れません。
この環境面を確保するために大切なのは、道徳……即ち教育というシステムを最大限に活用しなければ出来ないのです。
4.の貢献面も同じ。
こればかりは国家の教育でもどうにもなりません。
確かに○○民主主義人民共和国マンセー……じゃなかった万歳!!!と叫ばせることで意気揚々を謀る事も出来ますけれど、それだけではいつまでも頑張り続けるのは難しいでしょう。
自分の行っている仕事が、如何にして国家の、会社の、誰かのためになっているかということを心の底から納得できる。
そういう教育を社員が、上司が、集団全てが受けないと、この貢献面でのやる気はなかなか発揮されないのです。
そして、5.の自発性。
これが社会主義で確保するのが最も難しいでしょう。
何しろ、社会主義というシステムでは、この概念が完全に欠落しているのです。
これを促す最も有効な手段が、実は競争です。
上記四つの労働者への刺激はあくまでも労働者のやる気を促すだけ。
何もなくても労働者自身がやる気を発揮してくれるならば、それに越したことはありません。
だからこそ、競争主義というものが非常に有効だという原因がコレなのです。
……勿論、上記四つが悪いと、折角のやる気も削がれてしまいますけれど。。。
同様に、働いても働かなくても報酬が同じであれば、労働者のやる気なんて育つ筈もありません。。。
何故、社会主義というシステムがこの自発性という概念を欠落しているかと言うと。
社会主義というシステムが出来た当時は、労働者が働かないということは、ほぼあり得なかったからです。
何故ならば、働かないと死ぬから。。。
一生懸命、身体を壊すまで働いて、それでも労働付加価値の殆どを富裕層に搾取される。
それが、カール=マルクスが生きていた時代、社会主義・共産主義の原点が生まれた時代の常識でした。
ついでにカール=マルクスがプロイセン……ドイツ出身だったのもあるんでしょうね。
私はドイツ人のイメージは、非常に勤勉で機械的、やるべき義務はキッチリこなすというイメージしかありませんので。。。
加えて、ブルジョワジー……富裕層を駆逐する際に武力を使ったのは取りあえず最も手っ取り早い手段としては評価はします。
ですがそこで、権力の維持を目論み、武力で反対意見までもを駆逐し、権力者と労働者という二階級の社会システムを築き上げてしまった。
いや、それ自体は悪くありません。
権力者が政治運営を必死に学び、労働者が居るからこそ自らが存在できているのだという感謝の念を忘れず、自分の双肩には非常に大きな責任を担っているという自覚の下で権力を行使したのであれば。。。
……そうです。
要は権力者は働かず努力せず搾取だけした。
労働者は働いても報われず、働かなくてもそれなりに暮らせた。
この状況で、どうやって労働意欲を出せと言うのでしょう??
社会を最も効率よく回転させるためには、各々が得意分野を頑張ることで社会が回転するという分業システム。
そして、各々がやる気を失わない程度の公平性……この両者が必要です。
ですが、支配層は楽して豊かになり、反対意見は抹殺。
労働者は働いても働かなくても同じ。。。
結局のところ、現在存在している社会主義は、5.の自発性を非常に欠くシステムだったのです。
だからこそ、ソ連は崩壊して失敗しました。
ちなみに、社会主義が唯一上手く回転していた社会というのは、江戸時代の日本だと思います。
支配層である武士は権力を有するが故に清貧を旨とし自戒し文武に努めた。
食糧生産層である農民は、一方的に税を奪われる代わりに食料だけは豊富にあった。
工業生産者は自分の仕事に誇りを持ち、労働の喜びを代々教えあうことで技能の向上に努めた。
商人は流通を担当しつつも、貯蓄を武士へと貸し与え、だけど政治には深く関われないという原則があった。
階級性でありながらも、富をそれぞれで分け合い、だけど弱者を救済するシステムまで存在している。
それらは全て、日本人の性質があってこその話でしょうけれど。。。
あ、もう一つ。
ナチスドイツも成功していましたっけ。
戦争さえしなければ、全てのドイツ人労働者が労働者として最高の生活を営めていた時代だと、未だに言われるほど、ナチスドイツ時代の社会主義は非常に素晴らしいものでした。
……敗戦へと突っ走るまでは。。。
ですから、社会主義はただの理想じゃないのです。
様々な保障や法案でしっかりと労働者の労働意欲を刺激しつつ、弱者を救済して社会不安を消し去り、教育により労働意欲と社会貢献意識を高め、労働者がそれぞれ自発的に労働意欲を見出してくれるならば、これ以上ない素晴らしい社会を実現できるシステムなのです。
どうも今の日本は、アメリカの対共産主義戦略の影響の所為か、社会主義を扱う人間の欠陥を社会主義の欠陥と混同視しているようで。。。
勿論、近代民主主義として言えば、そうやって人間の欠陥が社会の欠陥へと反映されるシステムそのものがダメなのでしょうけれど。
その辺り、上手く法治さえすれば、素晴らしい社会主義も訪れると思うのですけれど。。。
社会主義を実現する上で特に重視すべきは……
しっかりした社会保障。
労働意欲と道徳観溢れる教育。
公平な政治。
この三つなのです。
……あれ??
社会主義者の集まりであると評判で、左翼政権と呼ばれた民主党。
社会保障を頑張っているのは認めます。
ですが、労働意欲を道徳観溢れる教育?? あれ? 日教組が支持母体??
公平な政治?? あれれ?? 民主党の候補が出ていないところへの冷遇??
他にも。。。
政治への熱心な勉強意欲。
国民を率いているという責任感。
国民が勤労意欲を感じられる公平性。
社会主義を名乗るにしては、ちょっとばかり必要な要素が足りてないような気がするのですけれど??
結論。
どんな主義主張も、結局は扱う人間次第です。。。
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いや、もう私はアカと自負していますから、この主張だけは崩せません。
ですが、生憎とその制度に生きる人間そのものに欠陥があり、未だに正式に成立したためしがありません。
では、何が問題なのでしょう??
実のところ、現状で認識されている社会主義という制度の最大の欠陥は、労働者という存在を深く理解していないことです。
労働者の労働意欲というのは、大きく分けて五つほどの条件で決まってきます。
1.報酬面
2.保障面
3.環境面
4.貢献面
5.自発性
1.は言わずもがな。賃金のことです。
お金になるからこそ、人間は働きますし、やる気が起ころうというモノです。
2.は保障。怪我をしたときに助けてくれたりとか、問題を起こした場合に会社や社会に助けられる保障があるのと見捨てられるのとでは、仕事をやろうという気力も大きく変わってくるでしょう。
3.環境面は、仕事環境のことです。
会社内でセクハラやパワハラ、人種差別、コネばっかりで昇給していく人間がいれば、やる気なんて起こる筈もありません。
と言うか、そんな会社のために頑張ろうなんて思えないのです。
4.貢献面は、自分の仕事がどれだけ社会のため、周囲のため、会社のためになっているかという認識が出来るかどうかです。
人間という生き物は生まれながらにして社会性というのを持ち合わせておりますから、誰かのためになると思えば、実のところ少しくらい辛い仕事でも頑張ってしまいます。
……特に日本人はその傾向が強く……過労死なんかが問題にもなっておりますね。
そして、5.の自発性。
これは労働者が自分から頑張ろうと思う心です。
家族のため、車のため、将来のため、鐘のため、そういう自分自身が持ちえる目的のことですね。
何らかの資格を取るでも構いませんし、嫁を貰うためでも構わないのです。
労働者が自発的に努力しようと思わなければ、どれだけ環境が整っていても高い賃金を保証しても労働者が働くわけがありませんから。。。
さて。
社会主義というシステムは、確かに素晴らしいと思います。
特に1.と2.の報酬と保障を国家が強制的に確保することで、労働者の労働意欲を高めるという素晴らしいシステムであると胸を張って言える制度です。
ですが、労働者はそれだけで動いている訳じゃありません。
3.の環境面は、確かに法律でセクハラや差別などを取り締まれば一定の効果が上がります。
それでも、個々の精神面までは法だけでは縛れません。
この環境面を確保するために大切なのは、道徳……即ち教育というシステムを最大限に活用しなければ出来ないのです。
4.の貢献面も同じ。
こればかりは国家の教育でもどうにもなりません。
確かに○○民主主義人民共和国マンセー……じゃなかった万歳!!!と叫ばせることで意気揚々を謀る事も出来ますけれど、それだけではいつまでも頑張り続けるのは難しいでしょう。
自分の行っている仕事が、如何にして国家の、会社の、誰かのためになっているかということを心の底から納得できる。
そういう教育を社員が、上司が、集団全てが受けないと、この貢献面でのやる気はなかなか発揮されないのです。
そして、5.の自発性。
これが社会主義で確保するのが最も難しいでしょう。
何しろ、社会主義というシステムでは、この概念が完全に欠落しているのです。
これを促す最も有効な手段が、実は競争です。
上記四つの労働者への刺激はあくまでも労働者のやる気を促すだけ。
何もなくても労働者自身がやる気を発揮してくれるならば、それに越したことはありません。
だからこそ、競争主義というものが非常に有効だという原因がコレなのです。
……勿論、上記四つが悪いと、折角のやる気も削がれてしまいますけれど。。。
同様に、働いても働かなくても報酬が同じであれば、労働者のやる気なんて育つ筈もありません。。。
何故、社会主義というシステムがこの自発性という概念を欠落しているかと言うと。
社会主義というシステムが出来た当時は、労働者が働かないということは、ほぼあり得なかったからです。
何故ならば、働かないと死ぬから。。。
一生懸命、身体を壊すまで働いて、それでも労働付加価値の殆どを富裕層に搾取される。
それが、カール=マルクスが生きていた時代、社会主義・共産主義の原点が生まれた時代の常識でした。
ついでにカール=マルクスがプロイセン……ドイツ出身だったのもあるんでしょうね。
私はドイツ人のイメージは、非常に勤勉で機械的、やるべき義務はキッチリこなすというイメージしかありませんので。。。
加えて、ブルジョワジー……富裕層を駆逐する際に武力を使ったのは取りあえず最も手っ取り早い手段としては評価はします。
ですがそこで、権力の維持を目論み、武力で反対意見までもを駆逐し、権力者と労働者という二階級の社会システムを築き上げてしまった。
いや、それ自体は悪くありません。
権力者が政治運営を必死に学び、労働者が居るからこそ自らが存在できているのだという感謝の念を忘れず、自分の双肩には非常に大きな責任を担っているという自覚の下で権力を行使したのであれば。。。
……そうです。
要は権力者は働かず努力せず搾取だけした。
労働者は働いても報われず、働かなくてもそれなりに暮らせた。
この状況で、どうやって労働意欲を出せと言うのでしょう??
社会を最も効率よく回転させるためには、各々が得意分野を頑張ることで社会が回転するという分業システム。
そして、各々がやる気を失わない程度の公平性……この両者が必要です。
ですが、支配層は楽して豊かになり、反対意見は抹殺。
労働者は働いても働かなくても同じ。。。
結局のところ、現在存在している社会主義は、5.の自発性を非常に欠くシステムだったのです。
だからこそ、ソ連は崩壊して失敗しました。
ちなみに、社会主義が唯一上手く回転していた社会というのは、江戸時代の日本だと思います。
支配層である武士は権力を有するが故に清貧を旨とし自戒し文武に努めた。
食糧生産層である農民は、一方的に税を奪われる代わりに食料だけは豊富にあった。
工業生産者は自分の仕事に誇りを持ち、労働の喜びを代々教えあうことで技能の向上に努めた。
商人は流通を担当しつつも、貯蓄を武士へと貸し与え、だけど政治には深く関われないという原則があった。
階級性でありながらも、富をそれぞれで分け合い、だけど弱者を救済するシステムまで存在している。
それらは全て、日本人の性質があってこその話でしょうけれど。。。
あ、もう一つ。
ナチスドイツも成功していましたっけ。
戦争さえしなければ、全てのドイツ人労働者が労働者として最高の生活を営めていた時代だと、未だに言われるほど、ナチスドイツ時代の社会主義は非常に素晴らしいものでした。
……敗戦へと突っ走るまでは。。。
ですから、社会主義はただの理想じゃないのです。
様々な保障や法案でしっかりと労働者の労働意欲を刺激しつつ、弱者を救済して社会不安を消し去り、教育により労働意欲と社会貢献意識を高め、労働者がそれぞれ自発的に労働意欲を見出してくれるならば、これ以上ない素晴らしい社会を実現できるシステムなのです。
どうも今の日本は、アメリカの対共産主義戦略の影響の所為か、社会主義を扱う人間の欠陥を社会主義の欠陥と混同視しているようで。。。
勿論、近代民主主義として言えば、そうやって人間の欠陥が社会の欠陥へと反映されるシステムそのものがダメなのでしょうけれど。
その辺り、上手く法治さえすれば、素晴らしい社会主義も訪れると思うのですけれど。。。
社会主義を実現する上で特に重視すべきは……
しっかりした社会保障。
労働意欲と道徳観溢れる教育。
公平な政治。
この三つなのです。
……あれ??
社会主義者の集まりであると評判で、左翼政権と呼ばれた民主党。
社会保障を頑張っているのは認めます。
ですが、労働意欲を道徳観溢れる教育?? あれ? 日教組が支持母体??
公平な政治?? あれれ?? 民主党の候補が出ていないところへの冷遇??
他にも。。。
政治への熱心な勉強意欲。
国民を率いているという責任感。
国民が勤労意欲を感じられる公平性。
社会主義を名乗るにしては、ちょっとばかり必要な要素が足りてないような気がするのですけれど??
結論。
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