■2010年06月
■その喧嘩、買いました。3
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もしかして、絶妙なタイミングで今、来られた方は、何かコメントでも下さいまし。
と、わき道は置いておいて。
前回までのあらすじ。
東京都青少年健全育成条例が否決された話で、都知事が「反対するなら対案を出せ」と言われたので、反対派の私としては、対案を出した上で反対しようと決意した次第。
そもそもこの条例は、青少年を何から守ろうとしているかが分からない。
だからこそ、考えうる要素として……
1.成年による非成熟の青少年に対する性的衝動から。
2.未成年青少年自身の自発的な性的衝動から。
3.未成年を性病や妊娠等の性行為リスクから。
などから青少年を守ろうとしているとして、それぞれについて考えることにしました。
そうすると、非実在青少年の性的描写……つまりがロリータ系所為描写漫画を規制するというのは、18歳以上の大人は性衝動を理性で押し止められるという前提の元でアダルト作品に触れることを可能としている自由主義の思想上、そもそも論理的に破綻しているという結論が出た訳です。
そして、漫画等を規制する前に、親や教師、青少年自体の警戒心を増すような制度を築き上げた方が賢明ではないのか?というのが、前回までのあらすじ。。。
で、今回こそ、性的著作物規制をどのように行えば、表現の自由を確保しつつ、性犯罪を軽減出来るか?というお話です。
そもそも漫画作品が問題とされているのは、理由が幾つかありまして……
1.性的興奮を喚起させる作品において、未成年と思しき青少年が描写されている点。
2.性的興奮を喚起させる描写を、年齢規制無しに販売している点。
3.性的興奮を喚起させる作品の、年齢制限が正確に守られているか疑問である点。
大まかに分けると、この三つに分けられると思います。
では、それぞれの対処法をそれぞれ考えてみましょう。
……ここで注意しなくてはならないのは、一まとめにして考えると訳の分からないことになる点です。
そもそも非実在青少年の保護なんて発想が出てくる時点で、問題点を一気に解決しようとして本質を見失っている証ですから、こういう分類分けした考え方は絶対に必要。。。
まず、1.を考えてみましょう。
これは非常に簡単です。
18歳以上しか読めない作品である以上、自制心が備わっているからそういう作品の販売が許可されている。それでも犯罪を犯すのは、個々の遵法意識の問題であって、作品が問題なのではない。
……これが結論なんですけれど、何か異論はあるでしょうか??
え? そういう作品があるから、未成年者の性犯罪被害者が増える??
そういう意見は、自由主義を理解しておりません。
自由主義の本質とは、成人した人間全ては、十分な教育を受け善悪をしっかり認識できる自制心が備わっているからこそ、愚行権を含めた様々な自由を享受できる……です。
十分な教育を受けた成人が、未成年者が性的虐待を受けている描写を見たからと言って、それで自制心が失われているのだとしたら、それは単純に教育が十分でないという証。
即ち、国家の制定した教育指導要領と、それを教える教員の質に問題があるのです。
まぁ、前回の記事で書いたように、教員の性犯罪率は概算で一般人の二倍ですからね~。
そんな連中が教える教育で、善悪をしっかりと認識できる自制心が備わるかどうか、非常に疑問だとは私も思うのですけれど。
……ですが、その場合、すべきなのは作品の自由ですか? それとも、教員の再教育ですか??
2.性的興奮を喚起させる描写を、年齢規制無しに販売している点。
これは、非常に憂慮すべき問題だと思います。
個人的にこう言われて真っ先に脳内に浮かんできたのが、ToLoveる。
矢吹先生には悪いですけれど、思いっきり攻撃の対象とさせて貰います。
まず、何が問題かを理解するために、ToLoveるの画像を挿入します。


まぁ、コレらはコミック版に修正したヤツなのでしょうけれど。
問題は、こういう作品が少年ジャンプ……つまりが小学生でも買って読めるということなのです。
別に私は性的作品の描写について嫌悪感を覚えるタイプではありませんし、男女共に美しい裸体は芸術と思うタイプでもあります。
ですが、その芸術を楽しむ自由を認められるのは上記で記した……しっかりとした教育を受けることにより、自制心が発達した人間のみ。
まだ善悪の判断もしっかりと行えない小学生に与えるべきものではありません。
これは別に漫画家個人の問題ではなく、単純に雑誌の構成や編集者の問題です。
……例えば、ONE PIECEの作者は小学生が読むものだから恋愛を入れないようにしているらしいというのを何処かで見た記憶があります。
個人的にはハンコック気に入っているので、恋愛描写がないのは残念ですけれど、それでもそういう配慮を漫画家も持てば良いと思いますし、何より……売れるために描けと編集に言われて漫画家が逆らえる筈もない。。。
だからこそ、出版社レベルでの対応により、対象年齢に合わせた作品を掲載するべきだと思うのですよ。
公平を期すために挙げると……少女漫画系の性描写が酷すぎるのも問題です。


出展は私も知りません。
グーグル先生で「少女漫画 エロ」で検索し、出てきた画像で少女漫画っぽいのを適当にDLしただけです。
(と言うか、内容を見て絶句しました)
とは言え、別にこういう作品を書くことを規制しろとは言いません。
と言うよりも、作品を作ることに対する規制は表現の自由に対する冒涜です。
ですが、だからと言って与えるべき対象を考えずに何を描いても良いとは言えないでしょう??
だからこそ、行うべきは、漫画の年齢指定と、それに従わない/範囲を跳び越えた漫画の規制です。
丁度ゲームの規制が色々と細分化していますので、それを参考にすれば良いのです。

こういうのを参考に、漫画雑誌もコミックも住み分けを行えば良いのです。
ゲームはあくまでも参考年齢ですが、それなりにやっていけているみたいですので、取りあえず参考年齢として制度化してみて。
それでも対象外年齢間での所持状況が改善しないのであれば、販売店に働きかける等の制限を行うべきだと思うのですよ。
そうすれば、同時にこういう規制を制度化していく内に、3.性的興奮を喚起させる作品の、年齢制限が正確に守られているか疑問である点。も解決できるというものです。
そもそも、いきなり作品全ての規制を行おうなんて真似をすれば、当然ながら反発が起こるのは必至。
少なくともコミックやアニメは間違いなく日本の誇る文化になっている訳ですから、いきなり文化を殺すような規制を設けるべきではない……と言うのが私の意見。
国家の長所を捨てる真似は、あまり好ましくありません。
さて。
三回にも分ける必要があったのかどうかは微妙ですけれど、青少年を守るようなしっかりとした規制案として、石原慎太郎都知事に喧嘩を売れるくらいの案になっているとは思いませんか??
そもそも。
何を何から守るという前提すら曖昧なのに、規制案がまともに決められる筈がないというのが私の意見。
基本的に対処療法かもしれませんけれど、問題の細部まで突き詰めないと本当の問題点は確認できませんし、その問題点が明らかにならないと、問題の解決すら出来ないのは当然の事実。
水道管の水漏れを直すには、何処から水漏れが起こって居るのかを突き止めないと直せません。
そして、どうして水漏れが起こったかを理解しなければ、また水漏れを起こす確率が高いでしょう。
単純に説明すると、この問題は結局、何処から水漏れしているかすら分からず、水道管を直そうと話し合っていたので、建設的な意見が出よう筈もない……ただそれだけの話なのです。
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