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■中学生でも分かるTPPの問題点。その7。

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さて、途中に色々と挟んでしまいましたが、いよいよ佳境に入って来たと言っても過言ではないこのシリーズ。

今日はTPPに反対する最大にして最高の理由を語ろうと思います。


その理由とは……
「TPPのルールはアメリカ議会にて承認されないと適用されない」
……という、たった一つというのに最強にして最悪の理由です。

はっきり言いますが、この条件一つで経済学も技術力も吹っ飛びます。
それほどまでに、ルールを相手が設定できるという時点で、何もかもが不公平になってしまうのです。


何を大げさに……と思われる方もいらっしゃるでしょうから、具体的な例を出しましょう。
この条件下ならば、私であっても100走でジャマイカのウサイン=ボルト氏に勝てるからです。
ウサイン=ボルト氏を知らない方はあまりおられないでしょう。

193px-Usain_Bolt_smiling_Berlin_2009.jpg

ちょっと年配の方ならば、最盛期のカール=ルイスでも良いでしょう。
彼にだって勝てますよ。


だって、彼らに50kgオーバーのフルプレートを着てもらえばいいだけですからね~~。

335px-Maximilienne-p1000557.jpg

それでも勝てなけりゃタワーシールドにハルバードを持たせましょう。

タワーシールド↓。

20070818203717.jpg

ハルバード↓。

photo_18.jpg


要は、勝てるまで条件を幾らでもつければ良い訳ですから楽勝です。
自由貿易協定って名前がアホみたいに思えるほど、米国側からは条件をつけたい放題なのです、TPPってのは。

勿論、パチンコと同じで……一方的に不利にしてしまうと相手に不快感を与えるでしょうから、じわじわじわじわとある程度勝たせて機嫌を取りつつ、ゆっくりと財を吸い取っていくでしょうけれど。
その辺り、アメリカ様は上手いですから。。。


さて。
それを考えた上で、TPPを結んだ結果、考えられる結果は4通りです。

1.アメリカが一人勝ちするパターン。
2.日本が技術力で一人勝ちするパターン。
3.日本とアメリカという先進国が勝てるパターン。
4.経済学者様のご高説通り、winwinが築けるパターン。


1.になると、日本からは何も出来ません。
だってルールはアメリカが掌握しているのですから。
頑張ってそのルール下でも勝てるよう努力するか……黙って富を奪われるか、です。
TPPのルールがおかしかろうが、アメリカ議会を通さないとルールの変更は出来ない以上、そのおかしなルールを撤回出来ない訳です。
こうなると日本は貧乏になる一方で、日本が貧乏になればそれは我々庶民の生活を直撃するでしょう。
ですが……日本人と日本企業が頑張ることで、もしその条件下でもアメリカに経済力で勝てるようになると……2.に移行します。

2.日本企業の底力が凄く、アメリカを貿易で圧倒するとします。
そうするとどうなるでしょう??
アメリカ様は自国の雇用が奪われるのを恐れ……間違いなくルールを変えてしまうでしょう。
当然ですね。
アメリカは自国の利益のためにTPPという策を打っていると明言しているのですから。
そしてルールはアメリカ議会を通せば変えられます。
さっきのボルト氏と100m走の話と同じです。
日本にばっかりどんどんどんどんハンディキャップをつけられ、結果として1.に舞い戻るのがオチなのです。

3.は簡単です。
自由な資本主義社会では、金持ちが有利なのです。
そしてTPP参加国の中には、賃金が低く労働条件もあまり整っていない国家もあるのです。
そういう国の人たちを安い給料でこき使い、日本とアメリカが売れる高度な技術品は高い値段をつけて売り出すという……現在の経済的植民地を作るパターンですね。
日本とアメリカはGDPも成長して素晴らしいでしょうが、日米ともに低賃金労働者は職を失います。
そしてTPP参加国で働けど働けど我が暮らし楽にならざりじっと手を見るという方々は、一向に向上しない生活と格差に絶望してテロや犯罪に走るでしょう。
失業した労働者とあいまって、見事に治安悪化するでしょうね~。

4.として、まぁ、理想的にあちこちで消費が増え、生産力も向上し、TPPの効果が理論と同じように上がったとしましょう。
でも、それって要はアメリカによる見せ金ですね。
もっともっとパチンコに金をつぎ込んでもらうための、所謂、お情けで勝たせてもらっている分です。
ま、そういう悪い捉え方をしなかったとしても……結局、TPPによってアメリカのルールが入って来ます。
資本力を持っている人間こそが偉いという、アメリカの資本主義ルールです。
医療費は上がり、格差は広がり、企業がぼろもうけしても労働者にはお金をケチるという、アメリカの資本家がアメリカでやっている行動そのものを、日本で行えるようになるのです。
杞憂と思いますか??
そもそも、アメリカの資本家はアメリカ議会に影響力を持っているんですよ??
そして、TPPは相手国の法律を超える力で相手国のルールを捻じ曲げることが出来るのです。

つまり、アメリカの資本家がもっと儲けるようにアメリカ議会は動くでしょう。
そうして日本もアメリカと同じ、金持ちや企業が儲けて儲けて、労働者の賃金は据え置き……そういう格差社会がやってくるでしょう。
確かに企業と金持ちは儲けるかもしれません。
利益が上がるでしょう。

ですが、そのあおりを喰らう……我々庶民はどうなりますか?
だからこそ、どう転んでも我々庶民の生活はよくなるハズがない……と、私は言っているのです。

しかも、その利益でさえも、アメリカの貿易に陰りが見え始めるとさっさとルールを変更して消え失せてしまうような、幽かな蜃気楼のようなものでしかないのです。



以上の理由が、私がTPPに反対する最大にして最高の理由の一つです。
そもそも、以前私がTPPをパチンコになぞらえたのは、相手側でルールが決められるという、この最悪の一点が、店側で確率を決められるパチンコそっくりだったからでもあったりします。

結局が、日本がTPPで得を出来る出来ないなんて、アメリカ様のご意向一つで決まってしまうことになるのです。
それが、ルール決定権を相手が握っているということです。
そんな取引に自分から飛び込んでいくなんて……よっぽどのお人よしか、よっぽどの自信家か、世間知らずのバカか、自国を貶めようとする確信犯か……どれかしかありません。

おまけの豆知識
確信犯の正確な意味は、法的な正義には反しても社会的には正義だと信じ込んで犯罪をしちゃうという意味です。
つまり、日本は侵略戦争をした最悪最低の国家だから、法律や民主主義の概念からは外れても、TPPを独断で行って罪深い日本を悲惨な目に遭わせようとしている……これは確信犯の行動となります。
今の内閣、ただのバカであって欲しいと願ってます。
だって……確信犯だと手がつけられませんから。



今日もアンケート。








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