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菅首相「足の引っ張り合いだけでは」

 菅直人首相は16日、ねじれ国会への対応に関連し、戦前の二大政党による政党政治を引き合いに「足を引っ張り合うばかりで政治の機能を果たせなくなるのか。与野党を超えた政党政治が問われている」と述べ、野党を牽制(けんせい)した。首相官邸で記者団に語った。
 首相は、昭和初期の政友会と民政党による政党政治が五・一五事件によって終焉(しゅうえん)した歴史をひもとき、「当時も民主主義が定着するかという期待もあったが、2つの政党がスキャンダル合戦とか、軍部をひきこむようなことをやって自己崩壊した」と指摘。野党からは「かつての民主党の姿勢を棚上げしている」との批判も上がりそうだ。

http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100817/plc1008170942007-n1.htm



まぁ、たった一言「お前が言うな」で終わる話ではありますけれど。

これこそが政党政治の弊害でありましょう。
党利のために個々の政治思想を売り払うという、弊害ですね。

勿論、政党政治というのは主張が一貫できるのと事前の協議で提出される法案の完成度が高くなる多数派が政権を獲得すれば政策スピードが増すという利点はあります。

ですが、それらは同時に弊害をももたらします。
主張が一貫する=個々の主張を斬り捨てる。
事前協議が行われる=国会の場での審議が茶番と化す。
政策スピードが増す=強行採決による独裁の危険性がある。


近代民主主義が権力の暴走を食い止めるつくりをしている以上、行き過ぎた政党政治は間違いなく近代民主主義とは相反していると言わざるを得ませんね。。。

それでもねじれ国会が成立してしまった以上、こうして協力を要請し、国家の発展を願うというのは間違って居るとは思えません。。。

が、ただ、一つだけ。

せめて与野党派を超えた政党政治を行いたいのであれば、過去の自分たちの行いを悔やみ、謝罪し、その後に協力を要請するのが当然ではないでしょうか??
私は別に謝罪と賠償とかって粘着的に要求するような人間ではないつもりです。
が、自分たちが責任と取らなくても良い立場の時は脚を全力で引っ張っておいて、自分たちが責任を取らなければならない立場になった途端に協力を要請するような人間は、信用に値しないと思っております。
勿論、謝罪したところで……ってのはあります。
自分が責任を負う立場になった途端に調子よく謝っておいて、また自分が責任を負わなくなれば同じ事を繰り返す……そういうどうしようもない人間ってのを見ておりますから。

が。
それを国会の場で、そして全国民とは言いませんが、ある一定数以上の国民の前で謝罪するならば話は別でしょう。
その謝罪一つで、先の政権交代から現在まで、一体何が問題だったかを国民が知ることが出来るのです。
そしてそれは同時に、ねじれ国会の何が問題かまでを知らしめてくれるでしょう。

そう。
ねじれ国会が悪い訳じゃないのです。
過半数議席を獲得した途端に足を引っ張ることのみを全力で行い、強行採決だと騒ぎ、そしてそれが正しいかのように報道が日本国内に宣伝する。
そういう馬鹿馬鹿しい愚行以外の何物でもない、国力を削ぐだけの悪質なコメディのような政治を仕出かす政党が過半数議席を獲得したことが問題なのです。


それを国民が少しでも理解してくれれば。
本当に悪質な政党の、悪質な議員に票なんて入らないでしょう。


ですが、それさえ行うことが出来たならば……ねじれ国会は問題となりえません。
双方の意見が異なるような、大きな政府・小さな政府、福祉問題等、答えの出ない問題は揺れ動くことになるでしょうけれど、先の経済対策のような危急且つ効果的な政策が無駄な時間を費やして潰されるようなことはなくなる訳です。

それだけでも、日本は素晴らしくなると思うのです。

……まぁ、それが行われるということは即ち、民主党の議席が半数どころか1/4以下に成り下がっているだろうとは思いますけれども。。。


あ、もう一つだけ必要なことがありました。
野党の言う事を一つの意見としてしっかりと聞くこと、です。
口蹄疫問題のとき、自民党が何度も何度も対策の請求をしたにも関わらず、何もしなかった政党がありました。



経験者の話を聞く。
国民の生命と財産を守るという国家の役割を忘れない。
国民の言葉に耳を傾ける。


たったこの三つを行うだけで、民主党は長い政権与党の座を確保できたでしょうに。。。
結局、政権取るのは得意でも、政治が下手なら政権は長続きしないですわな。
国民も、いつまでも騙され続けるほどアホじゃないですし……
少なくとも政治の弊害が確実に周囲に痛みという形で現れてきてる以上わ。。。



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