■2010年05月
■食料自給率について真剣に考えてみた ~ 序 ~
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いや、前のエントリが不真面目だったという訳ではなく、本腰を入れてこの問題を考えてみようと思った訳です。
40%前後と日本で叫ばれている食料自給率というものが、色々と問題のある、現状を理解するためには全く役に立たない代物ではないか?という発想の下に書かれたのが今回のエントリなんですけれど。。。
はっきり言わせて貰いますと、今回から暫く続くエントリは、私自身が結論も出ないままに書き込み、考え、数値計算を行いつつ進めていきますので、非常に乱雑な文章になると思います。
分かり易い言葉を心がけはしますけれど、はっきり言いまして……自分自身もどんな結論が出るかすら分かっていない試みを行うので、本ブログ来訪者への配慮まで気が回るかどうか難しいのです。
一応、全てが終わった後で、ざっと簡単なエントリでまとめをするつもりではありますけれど。。。
そこまで理解した上で、以下、延々と続く面倒くさい数値だらけのこのシリーズを読んで下さる方のみ、目を通して下さいまし。。。
まず何かを始める上で最初に考えなければならないのが、現状把握です。
何かを改めると言うのは、迷った時と同じと考えてください。
つまり、現在位置を突き止める……現在の問題点を理解することが大事なのです。
ってな訳で、今の食料自給率の問題を列記すると。。。
1.カロリーベースでの雑多な計算でしかなく、真の日本の食糧事情からはかけ離れているのではないか?という疑いが残っている点。
2.畜産物は飼料におけるカロリー量で按分した数字であるのに対し、同じように肥料を輸入に頼っている農作物は全ての国内収穫量を国産として扱っている点。
3.国内における流通されなかった分や食べ残し等の廃棄物が26%にも及び、それらが自給率内に計算されているという点。
ざっと説明すると以上の3点が現在使われている食料自給率の問題点です。
1.のカロリーベースでの計算式が問題なのは、肉類と野菜類のカロリー差が大きいという点でしょう。
人間は肉だけで生活出来る訳でもありませんし、カロリーだけで生きている訳でもありません。
そんな訳で、現状を把握するならば……もっと自給率をブレイクダウンすることで、現在の日本の食糧問題を把握することが大切だと考えます。
よく見てみると、MPJでも問題として取り上げられているようで。。。
http://mp-j.jp/modules/d3blog/details.php?bid=4
そのままでは私に数々の知恵を授けてくださった三橋貴明氏と同じ問題的だけで終わってしまいます。
私の目標は、氏に匹敵する知性である以上、氏の得意分野である経済学以外の部門で、負ける訳にもいきません。
せめて、歯牙にかかるレベルの理論をぶち上げたいのです。
氏の土俵たる……数値基準の理論に基づいて。。。
だからこそ、私は勝手に食料自給率を作り出します。
馬馬(umama)式食糧自給式と名付けましょうか。
いや、まぁ、名前は適当ですけどね。
原則は三つ。
一、平成20年付近の数値を基本的に扱うこととする。
(あまり年度がかけ離れていると信頼できなくなるため。人口は平成20年10月1日段階の127,692千人を基準とします)
一、統計データは信用できるものとする。
(幾ら食料自給率が信頼おけないからと言って、統計データを信頼しないと何も出来ないため)
一、食料廃棄については、必要供給量と流通確保供給量の二つを考える。流通等における廃棄率は現状を考えて25%と一律に考える。
(各食品別の廃棄率を把握するのは、現実問題として不可能です)
その原則を考えた上で、下↓のソースからデータを引き出します。
http://www.mhlw.go.jp/houdou/2009/11/dl/h1109-1b.pdf
平成20年度における日本人の摂取栄養データです。
一人当たりの平均カロリー0が1867kcalですから、それを元に割り出すと最も分かり易いカロリーベースの数量が出るでしょう。
次に、37ページより、それぞれの栄養摂取種別を考えます。
細かくブレイクダウンすればするほど現状把握に近づくのですけれど、あまり詳しく見ると個人的に嫌気が差しますので、六つくらいに分解します。
1.主食類(米、小麦、芋等)。
2.野菜類(豆、野菜、果物)。
3.畜産類(肉、卵、牛乳)。
4.魚介類(飼料用を除く)。
5.油脂類(植物油、動物油)。
6.その他(糖類、調味料、きのこ等)。
嗜好飲料……つまりお酒やサプリメントの類は考えません。
お酒には結構な米が使われているようですけれど、まぁ、計算式がややこしくなるのでカットします。
お酒は生活必需品ではなくて、嗜好品であると思って下さい。
……私にとっては必需品ですけれど、ま、それはそれ。
って、あれ?
この表……カロリー計算じゃなくて重量計算ですね。
農林水産省のデータも重量ベースがありますから、重量ベースで行きましょう。
……カロリーは考えないでいて下さい。
ああ、本当に付け焼刃の匂いが。。。
閑話休題。
その上で、日本人が必要なそれぞれの総量を割り出します。
という訳で、エクセルちゃんに頑張ってもらいました。
単位は千トンです。
1.主食類=23,569
2.野菜類=21,328
3.畜産類=10,370
4.魚介類= 3,659
5.油脂類= 443
6.その他= 7,182
これが日本国の必要供給量と仮定します。
つまりが、食料自給率における分母って訳です。
そして、次の数値が、日本国における流通確保供給量です。
要は2割5分増しってだけですけれど。
1.主食類=29,462
2.野菜類=26,660
3.畜産類=12,963
4.魚介類= 4,573
5.油脂類= 553
6.その他= 8,978
という訳で、日本人が必要とする供給量が出ました。
ちょっと長くなったので、ここら辺りで『~ 序 ~』を終わります。
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40%前後と日本で叫ばれている食料自給率というものが、色々と問題のある、現状を理解するためには全く役に立たない代物ではないか?という発想の下に書かれたのが今回のエントリなんですけれど。。。
はっきり言わせて貰いますと、今回から暫く続くエントリは、私自身が結論も出ないままに書き込み、考え、数値計算を行いつつ進めていきますので、非常に乱雑な文章になると思います。
分かり易い言葉を心がけはしますけれど、はっきり言いまして……自分自身もどんな結論が出るかすら分かっていない試みを行うので、本ブログ来訪者への配慮まで気が回るかどうか難しいのです。
一応、全てが終わった後で、ざっと簡単なエントリでまとめをするつもりではありますけれど。。。
そこまで理解した上で、以下、延々と続く面倒くさい数値だらけのこのシリーズを読んで下さる方のみ、目を通して下さいまし。。。
まず何かを始める上で最初に考えなければならないのが、現状把握です。
何かを改めると言うのは、迷った時と同じと考えてください。
つまり、現在位置を突き止める……現在の問題点を理解することが大事なのです。
ってな訳で、今の食料自給率の問題を列記すると。。。
1.カロリーベースでの雑多な計算でしかなく、真の日本の食糧事情からはかけ離れているのではないか?という疑いが残っている点。
2.畜産物は飼料におけるカロリー量で按分した数字であるのに対し、同じように肥料を輸入に頼っている農作物は全ての国内収穫量を国産として扱っている点。
3.国内における流通されなかった分や食べ残し等の廃棄物が26%にも及び、それらが自給率内に計算されているという点。
ざっと説明すると以上の3点が現在使われている食料自給率の問題点です。
1.のカロリーベースでの計算式が問題なのは、肉類と野菜類のカロリー差が大きいという点でしょう。
人間は肉だけで生活出来る訳でもありませんし、カロリーだけで生きている訳でもありません。
そんな訳で、現状を把握するならば……もっと自給率をブレイクダウンすることで、現在の日本の食糧問題を把握することが大切だと考えます。
よく見てみると、MPJでも問題として取り上げられているようで。。。
http://mp-j.jp/modules/d3blog/details.php?bid=4
そのままでは私に数々の知恵を授けてくださった三橋貴明氏と同じ問題的だけで終わってしまいます。
私の目標は、氏に匹敵する知性である以上、氏の得意分野である経済学以外の部門で、負ける訳にもいきません。
せめて、歯牙にかかるレベルの理論をぶち上げたいのです。
氏の土俵たる……数値基準の理論に基づいて。。。
だからこそ、私は勝手に食料自給率を作り出します。
馬馬(umama)式食糧自給式と名付けましょうか。
いや、まぁ、名前は適当ですけどね。
原則は三つ。
一、平成20年付近の数値を基本的に扱うこととする。
(あまり年度がかけ離れていると信頼できなくなるため。人口は平成20年10月1日段階の127,692千人を基準とします)
一、統計データは信用できるものとする。
(幾ら食料自給率が信頼おけないからと言って、統計データを信頼しないと何も出来ないため)
一、食料廃棄については、必要供給量と流通確保供給量の二つを考える。流通等における廃棄率は現状を考えて25%と一律に考える。
(各食品別の廃棄率を把握するのは、現実問題として不可能です)
その原則を考えた上で、下↓のソースからデータを引き出します。
http://www.mhlw.go.jp/houdou/2009/11/dl/h1109-1b.pdf
平成20年度における日本人の摂取栄養データです。
一人当たりの平均カロリー0が1867kcalですから、それを元に割り出すと最も分かり易いカロリーベースの数量が出るでしょう。
次に、37ページより、それぞれの栄養摂取種別を考えます。
細かくブレイクダウンすればするほど現状把握に近づくのですけれど、あまり詳しく見ると個人的に嫌気が差しますので、六つくらいに分解します。
1.主食類(米、小麦、芋等)。
2.野菜類(豆、野菜、果物)。
3.畜産類(肉、卵、牛乳)。
4.魚介類(飼料用を除く)。
5.油脂類(植物油、動物油)。
6.その他(糖類、調味料、きのこ等)。
嗜好飲料……つまりお酒やサプリメントの類は考えません。
お酒には結構な米が使われているようですけれど、まぁ、計算式がややこしくなるのでカットします。
お酒は生活必需品ではなくて、嗜好品であると思って下さい。
……私にとっては必需品ですけれど、ま、それはそれ。
って、あれ?
この表……カロリー計算じゃなくて重量計算ですね。
農林水産省のデータも重量ベースがありますから、重量ベースで行きましょう。
……カロリーは考えないでいて下さい。
ああ、本当に付け焼刃の匂いが。。。
閑話休題。
その上で、日本人が必要なそれぞれの総量を割り出します。
という訳で、エクセルちゃんに頑張ってもらいました。
単位は千トンです。
1.主食類=23,569
2.野菜類=21,328
3.畜産類=10,370
4.魚介類= 3,659
5.油脂類= 443
6.その他= 7,182
これが日本国の必要供給量と仮定します。
つまりが、食料自給率における分母って訳です。
そして、次の数値が、日本国における流通確保供給量です。
要は2割5分増しってだけですけれど。
1.主食類=29,462
2.野菜類=26,660
3.畜産類=12,963
4.魚介類= 4,573
5.油脂類= 553
6.その他= 8,978
という訳で、日本人が必要とする供給量が出ました。
ちょっと長くなったので、ここら辺りで『~ 序 ~』を終わります。
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