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鳩山首相、署名拒否の福島消費者相を罷免　平野官房長官が兼務
5月28日20時24分配信 産経新聞

米軍普天間飛行場移設問題に関する政府方針をめぐり、政府は２８日夜に臨時閣議を開いた。
この中で、鳩山由紀夫首相は署名を拒否して閣議を欠席した社民党党首の福島瑞穂消費者・少子化担当相を罷免した。
福島氏の後任は平野官房長官が兼務であたる。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100528-00000629-san-pol

やっぱりこうなっちゃいましたか。

福島氏は社民党党首としては間違っていないにしても、少子化担当相としては内閣総理大臣の命令に従わなければならないという義務があります。
それは、行政が縦割り構造である以上、絶対に従わなければならない義務でもあります。
だからこそ、福島氏が社民党党首として基地移転問題に反対するか、少子化担当相として内閣総理大臣として従うか、どちらかを選ばなければならない訳です。

けれど、それは彼女にとっては究極の選択です。

現在行政の人間である少子化担当相としての立場を優先し、自らに投票してくれた有権者を裏切って権力の座を維持するか。
自分に票を入れてくれた有権者の声に従って、行政の人間になったという責務を全て放棄するか。

……彼女が選んだのは後者だったようですけれど。

福島氏、連立離脱の意向表明＝「罷免は社民切り捨て」
5月29日10時43分配信 時事通信
　社民党の福島瑞穂党首は29日朝、TBSテレビの番組に出演し、沖縄県の米軍普天間飛行場移設問題に関する政府方針への署名を拒否し、鳩山由紀夫首相から消費者・少子化担当相を罷免されたことについて「党首として党の決定に従ってやったことに関する罷免だ。わたしを罷免することは社民党を切り捨てることだ」と述べ、連立政権から離脱せざるを得ないとの考えを表明した。
　同党は福島氏の罷免に反発、連立離脱する方針を既に固めている。福島氏は、正式には30日の全国幹事長会議で対応を最終決定するとしながらも、「社民党としても重大な決意をしなければならない」と強調した。同党の又市征治副党首も別のテレビ番組で、「連立離脱が筋だ」と主張した。　

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100529-00000043-jij-pol

ま、はっきり言いまして、福島氏は筋を通しております。
これで大臣の地位を維持したまま反対するとか、連立したままで反対を続けるとか、そういう権力に擦り寄りつつも自分の主義主張を唱えるとなれば、最低との罵りを受けても仕方なかったでしょう。
ですが、社民党は米軍基地が沖縄県にあることを全面的に反対し、その意志を貫いております。

ここで問題なのは、米軍基地が沖縄にあるべきかどうかではありません。
社民党が意志を唱える自由を行使し、そしてその意志を貫くために権力をも捨て去ろうとしている。
この一点を貫くならば、社民党の意見は世間に対して伝えられるべきですし、語る自由は与えられるべきです。

勿論、私は彼女の意見には反対です。
だけど、彼女がそれを言う権利だけは、守らなければなりません。

それが、自由主義の理念ですから。。。


ちなみに、福島氏が二律背反の状態に立たされたそもそもの原因は、民主党の党首が閣内協議すら行わず、全国の知事との協議すら行わないままで、五月末決着寸前になって辺野子案に戻すと断言したことによります。

そう。
民主党がそもそもの民主主義の理念を忘れ、内閣総理大臣による勝手な発言によって連立している筈の社民党を蔑ろにし、少子化担当相の面子を叩き潰したことによるのです。

その点では、思いっきり社民党の立場には同情せざるを得ません。
勿論、社民党の党意にはあまり賛成できませんけれども。


民主党なんかを信じたことこそが、社民党が痛い目を見るそもそもの原因だったと言わざるを得ないのですけれども。
だって、どう考えても民主党ってのは信用に値する政党じゃありません。
政権公約を彼らが幾つ守りましたか？？
嘘を吐く人間と言うのは、約束を守ろうという意志がない訳です。
一緒に頑張ろうとか、一緒に何かを目指そうという同盟ですら、同盟という約束を意志すら欠片もなくて当然じゃないでしょうか？？

だからこそ、日本人の間では嘘は嫌われますし、嘘吐きは信用全てを失います。
結局、社民党は嘘つきを信じたが故に裏切られ捨てられることになる訳です。


個人的には偽証罪の刑罰をもっと大きくするべきだと思います。
ついでに、マニフェストに対しての偽証罪も加えて。
いや、冗談抜きで。。。

少なくとも、そういう法的な制限を加えない限り、二度と政治家の言葉を国民が信用しない暗黒時代が訪れる気がするのです。
……バカが嘘八百を並べて政治家の信用全てを捨てる暴挙を行ったからです。
騙される方が悪いという言葉も聞きますけれど、実際のところ、騙す方が悪いのは明白。
だからこそ、絶対に嘘を許さない社会を作り上げるしかないのですよ。

大切なことだから、もう一度繰り返します。

私は社民党の意見には反対ですし、彼女たちがどうしても好きになれません。
ですが、それでも彼女たちがそういう意見を言う自由は保障されるべきですし、彼女たちの出自によって表現の自由を奪うようなことがあってはいけません。
そして相手がどんなに嫌いな相手であっても、騙されて協力を要請させられた挙句、その意見を言う場所すら奪われるのを見過ごすのは民主主義国家の理念に反すると思うのです。

だからここ、私は社民党の党意に反対した上で尚、言わせて貰います。

民主党による独裁政治には、断固として反対する。と。。。


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