■2010年05月
■そもそも、食料自給率が何故必要なのか?
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今日のお題は、純粋にコレ。
……食料自給率が何故必要なのか?
現実問題としまして、食料自給率はそもそも必要ありません。
何しろ農業と言うのは近代社会においては……お金にならないのです。
現在の社会において、車が百万円単位で取引されているのに対し、お米はkg単位で千円ちょい。
もやしに至っては業務用食品スーパーで100gで5円とかいうのを見かけたことがあります。
勿論、重さの単位がそれぞれ違いますから単純比較は間違っているのですけれど……それでも、かかる手間が工業製品と同じか、もしくはそれ以上かかる農業というのは、国家経済から考えると非常に非効率的なのです。
いや、一次産業全てにおいて、それは言えるでしょう。
特に日本は土地が狭く……効率的な収穫が望めません。
唯一漁業だけは周囲を海に囲まれていることもあってそれなりに優勢を誇っているようですけれど、それも底引き網等による取り過ぎや、円高による安価な外国産魚介類等に圧迫され……かなり追い込まれており、後継者不足に悩んでいるようです。
そういう、お金にならない業種を守ろうとすれば、税金の多額投入が必要になります。
機械化、後継者問題、収入問題等……数々の難関を乗り越え、それらの業種を育てても……所詮、大したお金にならないのです。
ま、早い話が……経済学だけを考えれば、一次産業ってのは脚を引っ張るだけの代物だってことです。
……平時であるならば。。。
いや、だからと言って、別に戦争を想定しろと言っている訳ではありませんよ??
そもそも、基本的に国際的な取引と言うのは、国家の存亡を賭けるほどの一大事です。
自由主義経済だと、それぞれが自由にやり過ぎて結構その辺りの感覚が薄れているみたいですけれど。。。
アジアの通貨危機が訪れたのも、アイスランドがデフォルトしたのも、今回のギリシア危機にしたって……全て国民・国家が、海外からお金を借り、その借金が返せなくなった時に生じております。
それほどまでに、国際的な貿易ってのは国家存亡がかかっております。
現在の日本はその特長的な工業製品の精密さによって、とんでもない円高……つまりが貿易黒字を抱え込んでおります。
世界で最高の貿易黒字、世界で第二位の経済大国という、資源のない国家としては……本当にとてつもない状況です。
だけど、それがいつまでも続くでしょうか??
いや、続いた場合にこそ問題が発生します。
もし、日本国が世界各国がデフォルトを起こすほど、富を集中的に手に入れたらどうなりますか??
日本への借金を返すには、税金を非常に増やさなければならない。
だけど、それを行うと……国民生活が悪化する。
だったら、周辺諸国の日本に対して赤字が嵩んでいる国家同士で協調して、日本への食料輸出額を水増しすれば……自国の赤字を減らすことが出来る。
……そう各国が考えることに、何の不思議があるのでしょう。
私は別に国際関係が全て武力に基づいて動いていると言うほど、他国との交流というものに絶望してはおりません。
ですが、自国の赤字を埋めるため、日本への食料価格を水増しする、最低でも関税を百パーセント単位でかけて自国の利益を守る……その程度のことを行って、それぞれの国家が「国民の生命と財産を守る」という義務を果たすことくらいは予想出来るのです。
そうでなくても、世界規模の食糧難に陥った場合、自国の食料と他国の食料と……どちらを優先させるかなんて考えるまでもありません。
そうなった時、食料を自給自足できない国家はどうなるでしょうか??
人間という存在は、お金だけでは生活出来ません。
同時に、車が幾ら作れようとも、鉄鋼製品をどんなに精密に作れようとも、食料がなければ国民が生きていくことは不可能なのです。
なら日本も飢饉が訪れたら同じじゃないか?……なんて考える方がいらっしゃるかもしれませんけれど。
例えば、現在、自国の必要食料を100とした場合、輸出国は150ほどの食料を生産しております。
その内の余り分……つまり50を日本に輸出しているという訳です。
これは、まぁ、当たり前ですね。
ですが、これが飢饉で……110とかになったらどうするでしょう?
日本には10しか入ってきません。
50が10に減ったのです。
つまり、今の日本の食糧が輸入にのみ頼っていて110だと仮定すると、一気に70にまで落ちます。
……人口の30%が飢えるということです。
もし、軍事大国ならば……食料が無ければ他国から奪えば良いじゃない?ってな戦略も取れるでしょう。
……今、北朝鮮が韓国との国境付近に軍を派遣しているのって、ソレじゃないかなぁ?って予感がひしひしとしているのですけれども。
ま、そんな戦術を行えば、世界中から袋叩きに遭うのが目に見えていますから、効果的な戦略とは言い難いですけれど、追い詰められたらそういう選択肢もあるってことで。
閑話休題。。。
そんな訳で、食料がないというのは、国家の基盤がないということです。
どんなに素晴らしい鉄鋼製品を作れようが、素晴らしい銀行が国内にあろうが……食料が無ければそもそも人間が動きませんからね。。。
実際、アイスランドやイギリス等が第三次産業……銀行業の促進を行い、第一次・第二次産業に目を向けなかったばかりに、リーマンショックで大ダメージを受けたのは周知の通り。
何せ、国家産業が「信用で金を右左する銀行業」なものですから、そのそもそもの信用が崩れた時点で、その信用を形成する筈の第一次・第二次産業はなく……借金を返す目処が何もないのです。
同じように、幾ら二次産業が盛んでも、一次産業が……食料がなければ、そもそもの働く労働力を失い、二次産業そのものが壊滅するということです。
結局は、経済が幾ら発展しても、所詮は人間様のやっていることってだけの話なんですよね。
信用でお金を膨らませているのが第三次産業。
だけど、その信用を作っているのは国家生産力……つまりは二次産業。
その二次産業を形成しているのは労働力……つまりは人間で、その人間を養うのには第一次産業が必要なのです。
どんなに社会が発展したとしても、人間が社会を形成して行く限り、その図式は変わりません。
……ちなみに、一次産業にはエネルギーと資源も含まれておりますから、それらをも重要視しなければならないというのは当然のことなのですけれども。。。
要点をまとめると……
1.自由主義経済が正常に働く限り、経済効果の悪い農業・エネルギー等は自国で生産する必要性は皆無である。
2.だけど、問題が発生した場合には、それらは一瞬で命取りになるほどの弱点でもある。
3.だったら自国でそれらを握って将来に備えることこそ、国家戦略の正しいあり方である。
4.何故ならば、国家の義務とは即ち「国民の生命と財産を守る」という一点なのだから。。。
……こんな感じですか。
要は、目先の利益に飛びつくか、それとも中長期的な視野に立って万一に備えるのか。
そういうレベルの話です。
そして、目先の利益に飛びついたアイスランドやイギリスはリーマンショックで痛い目を見ました。
そのこともあって、私は国家基盤は絶対に尊重しなければならないものだという確信を持っております。
だからこそ、今日もまた、バカの一つ覚えのように唱えさせてもらいます。
日本国は食料自給率を高めるべきだ……と。
ま、どういう方向性の高め方をするべきかは、色々と異論があるのは当然でしょうけれども。
食料を最低限は自国で生産すべきという考え方だけは、私は譲ることは出来ません。。。
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……食料自給率が何故必要なのか?
現実問題としまして、食料自給率はそもそも必要ありません。
何しろ農業と言うのは近代社会においては……お金にならないのです。
現在の社会において、車が百万円単位で取引されているのに対し、お米はkg単位で千円ちょい。
もやしに至っては業務用食品スーパーで100gで5円とかいうのを見かけたことがあります。
勿論、重さの単位がそれぞれ違いますから単純比較は間違っているのですけれど……それでも、かかる手間が工業製品と同じか、もしくはそれ以上かかる農業というのは、国家経済から考えると非常に非効率的なのです。
いや、一次産業全てにおいて、それは言えるでしょう。
特に日本は土地が狭く……効率的な収穫が望めません。
唯一漁業だけは周囲を海に囲まれていることもあってそれなりに優勢を誇っているようですけれど、それも底引き網等による取り過ぎや、円高による安価な外国産魚介類等に圧迫され……かなり追い込まれており、後継者不足に悩んでいるようです。
そういう、お金にならない業種を守ろうとすれば、税金の多額投入が必要になります。
機械化、後継者問題、収入問題等……数々の難関を乗り越え、それらの業種を育てても……所詮、大したお金にならないのです。
ま、早い話が……経済学だけを考えれば、一次産業ってのは脚を引っ張るだけの代物だってことです。
……平時であるならば。。。
いや、だからと言って、別に戦争を想定しろと言っている訳ではありませんよ??
そもそも、基本的に国際的な取引と言うのは、国家の存亡を賭けるほどの一大事です。
自由主義経済だと、それぞれが自由にやり過ぎて結構その辺りの感覚が薄れているみたいですけれど。。。
アジアの通貨危機が訪れたのも、アイスランドがデフォルトしたのも、今回のギリシア危機にしたって……全て国民・国家が、海外からお金を借り、その借金が返せなくなった時に生じております。
それほどまでに、国際的な貿易ってのは国家存亡がかかっております。
現在の日本はその特長的な工業製品の精密さによって、とんでもない円高……つまりが貿易黒字を抱え込んでおります。
世界で最高の貿易黒字、世界で第二位の経済大国という、資源のない国家としては……本当にとてつもない状況です。
だけど、それがいつまでも続くでしょうか??
いや、続いた場合にこそ問題が発生します。
もし、日本国が世界各国がデフォルトを起こすほど、富を集中的に手に入れたらどうなりますか??
日本への借金を返すには、税金を非常に増やさなければならない。
だけど、それを行うと……国民生活が悪化する。
だったら、周辺諸国の日本に対して赤字が嵩んでいる国家同士で協調して、日本への食料輸出額を水増しすれば……自国の赤字を減らすことが出来る。
……そう各国が考えることに、何の不思議があるのでしょう。
私は別に国際関係が全て武力に基づいて動いていると言うほど、他国との交流というものに絶望してはおりません。
ですが、自国の赤字を埋めるため、日本への食料価格を水増しする、最低でも関税を百パーセント単位でかけて自国の利益を守る……その程度のことを行って、それぞれの国家が「国民の生命と財産を守る」という義務を果たすことくらいは予想出来るのです。
そうでなくても、世界規模の食糧難に陥った場合、自国の食料と他国の食料と……どちらを優先させるかなんて考えるまでもありません。
そうなった時、食料を自給自足できない国家はどうなるでしょうか??
人間という存在は、お金だけでは生活出来ません。
同時に、車が幾ら作れようとも、鉄鋼製品をどんなに精密に作れようとも、食料がなければ国民が生きていくことは不可能なのです。
なら日本も飢饉が訪れたら同じじゃないか?……なんて考える方がいらっしゃるかもしれませんけれど。
例えば、現在、自国の必要食料を100とした場合、輸出国は150ほどの食料を生産しております。
その内の余り分……つまり50を日本に輸出しているという訳です。
これは、まぁ、当たり前ですね。
ですが、これが飢饉で……110とかになったらどうするでしょう?
日本には10しか入ってきません。
50が10に減ったのです。
つまり、今の日本の食糧が輸入にのみ頼っていて110だと仮定すると、一気に70にまで落ちます。
……人口の30%が飢えるということです。
もし、軍事大国ならば……食料が無ければ他国から奪えば良いじゃない?ってな戦略も取れるでしょう。
……今、北朝鮮が韓国との国境付近に軍を派遣しているのって、ソレじゃないかなぁ?って予感がひしひしとしているのですけれども。
ま、そんな戦術を行えば、世界中から袋叩きに遭うのが目に見えていますから、効果的な戦略とは言い難いですけれど、追い詰められたらそういう選択肢もあるってことで。
閑話休題。。。
そんな訳で、食料がないというのは、国家の基盤がないということです。
どんなに素晴らしい鉄鋼製品を作れようが、素晴らしい銀行が国内にあろうが……食料が無ければそもそも人間が動きませんからね。。。
実際、アイスランドやイギリス等が第三次産業……銀行業の促進を行い、第一次・第二次産業に目を向けなかったばかりに、リーマンショックで大ダメージを受けたのは周知の通り。
何せ、国家産業が「信用で金を右左する銀行業」なものですから、そのそもそもの信用が崩れた時点で、その信用を形成する筈の第一次・第二次産業はなく……借金を返す目処が何もないのです。
同じように、幾ら二次産業が盛んでも、一次産業が……食料がなければ、そもそもの働く労働力を失い、二次産業そのものが壊滅するということです。
結局は、経済が幾ら発展しても、所詮は人間様のやっていることってだけの話なんですよね。
信用でお金を膨らませているのが第三次産業。
だけど、その信用を作っているのは国家生産力……つまりは二次産業。
その二次産業を形成しているのは労働力……つまりは人間で、その人間を養うのには第一次産業が必要なのです。
どんなに社会が発展したとしても、人間が社会を形成して行く限り、その図式は変わりません。
……ちなみに、一次産業にはエネルギーと資源も含まれておりますから、それらをも重要視しなければならないというのは当然のことなのですけれども。。。
要点をまとめると……
1.自由主義経済が正常に働く限り、経済効果の悪い農業・エネルギー等は自国で生産する必要性は皆無である。
2.だけど、問題が発生した場合には、それらは一瞬で命取りになるほどの弱点でもある。
3.だったら自国でそれらを握って将来に備えることこそ、国家戦略の正しいあり方である。
4.何故ならば、国家の義務とは即ち「国民の生命と財産を守る」という一点なのだから。。。
……こんな感じですか。
要は、目先の利益に飛びつくか、それとも中長期的な視野に立って万一に備えるのか。
そういうレベルの話です。
そして、目先の利益に飛びついたアイスランドやイギリスはリーマンショックで痛い目を見ました。
そのこともあって、私は国家基盤は絶対に尊重しなければならないものだという確信を持っております。
だからこそ、今日もまた、バカの一つ覚えのように唱えさせてもらいます。
日本国は食料自給率を高めるべきだ……と。
ま、どういう方向性の高め方をするべきかは、色々と異論があるのは当然でしょうけれども。
食料を最低限は自国で生産すべきという考え方だけは、私は譲ることは出来ません。。。
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